レイキ

 

健康教室 ミトコンドリアと健康 1

2013年02月20日

  ミトコンドリアについては、これまで何度か言及してきましたが、ミトコンドリアは多くの方にとってなじみのない存在だろうと思います。しかし、ミトコンドリアは、私たちの生命活動の死活をなす根源的な細胞小器官で、私たちの健康や寿命は、ミトコンドリアの働き具合にかかっています。がんもミトコンドリアが不活性になるために起こります。
  最初に、ミトコンドリアについて少し説明します。

ミトコンドリア

ミトコンドリアとは

  一般に、ミトコンドリアは右図に示すような細胞器官として図示されますが、これは死んだ細胞におけるミトコンドリアの図で、生きた細胞中では大量(数百から数千)のミトコンドリアが、くっついたり離れたりしながら細胞内を動き回っています。
  顕微鏡で細胞の原形質流動などを観られた方もいらっしゃるかと思いますが、その中でもぞもぞと動き回っているのがミトコンドリアです。実際のミトコンドリアは、糸を引いた納豆の塊(かたまり)のように見えます。もともとミトコンドリアMitchondria(Mitochondrion)という名前は、ギリシャ語のミトmitos(糸状)とコンドリオンchondrion(粒子状)からきているようです。ただ、mitosがギリシャ語で糸(状)を意味するのかどうか私は知りません。
  細胞内の小器官であるミトコンドリアには様々な役割がありますが、よく知られている役割は、ミトコンドリアが高性能燃料の工場であることと、不要な細胞に自殺(アポトーシス)を促す役割を担っているということです。私たちの健康を維持する上で、この2つの役割は大変重要ですので、ここではこの2点に絞って説明します。

ミトコンドリアはATP燃料工場

  ミトコンドリアは、酸素と栄養素を取り込んで、ATP(アデノシン3リン酸)という高エネルギー燃料を大量につくります。ATPは細胞内で利用される石油のような化学燃料と考えていただければ結構です。両者とも化学燃料ですが、違いは、石油は長持ちしますが(化石燃料)、ATPはすぐ燃焼させて使わないとだめになり、蓄積できません。
  従って、ミトコンドリアは、ATP燃料をせっせと作り続けています。できたATP燃料は、細胞核などにばらまかれ、そこでエネルギーに変えられて、生命活動に必要な代謝(たいしゃ)*1)に使われています。

ミトコンドリアと細胞自殺(アポトーシス)

  アポトーシスとは、不要もしくは劣化した細胞に自ら死滅してもらう現象で、細胞自身にあらかじめ備わっている機構です(プログラムされた細胞死)。
  ミトコンドリアは、このアポトーシスの誘導に重要な役割を担っています。*2)
  アポトーシスは、周辺細胞に悪影響を与えない細胞死ですので、劣化した細胞やウイルスに冒された細胞などを消滅させるのに有効です。
  アポトーシスではなく、通常の細胞死(壊死:えし)の場合には、細胞片や活性酸素を周囲にばらまきますので、周辺の細胞まで傷つけることになります。


*1)代謝(たいしゃ)metabolism
  代謝は新陳代謝の略語で、人体が生命の維持のために行う化学反応、合成反応のことです。
  代謝には、エネルギーを消費して、タンパク質、核酸、糖類、脂質を合成する過程と、分子を分解(低分子化)することによって、エネルギーを生み出す過程があります。
  このように、人体は生命活動を行うために大量のエネルギーを生みだし、消費します。
  なお、生命活動を維持するために最低限必要な代謝を基礎代謝といいます。基礎代謝に必要なエネルギー分布は、肝臓3割、心臓・肺・腎臓2割、脳2割などとなっています。
  また、恒温動物は、体温を維持する必要がありますので、変温動物の何十倍もの食料を必要とします。

*2)アポトーシスを起こすきっかけとして酵素(群)カスパーゼの活性化がありますが、その活性化の要因としてミトコンドリアから放出されるチトクロームcがあります。アポトーシスのスイッチが入りますと、ミトコンドリア外膜の透過性が高まり,チトクロームcなどを放出(漏出)します。その結果、カスパーゼ3という酵素が活性化し、これが細胞核(DNA)や細胞(タンパク質)を細切れにして、細胞を死なせます。細切れになった細胞はマクロファージによって食べられ(掃除され)ます。

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