トルーレイキ法

 

健康教室 自律神経についての補足

2011年09月08日

自律神経が生命活動を支配

  繰り返しになりますが、自律神経(交感神経、副交感神経)が生命活動のすべてを制御しています。言い換えますと、身体の各細胞(臓器)は勝手に動いているのではなく、相互に連携して働いており、そうさせているのが自律神経です。血管や免疫システムも自律神経に支配されていて、自律神経のどちらか一方が 優位になりすぎると身体に異常が発生する原因になります。

  交感神経が活性化すると、(交感神経末端から)神経伝達物質ノルアドレナリンが分泌され、副腎からアドレナリンが分泌されます。アドレナリンは身体の生理状態を活性化(全末梢神経系の働きを活性化)し、ノルアドレナリンは中枢神経系(脳)を活性化します(アドレナリンは主に心臓の機能を高める作用、ノルアドレナリンは血圧を上げる作用があります)。

  副交感神経が活性化すると、(副交感神経末端から)神経伝達物質アセチルコリンが分泌され、内臓筋の収縮を促進します。また、アセチルコリンは、脈拍を遅くし唾液の産生を促すなどの作用があります。

  顆粒球(食べ込む能力が高く、えさ取り行動が主)は、アドレナリンの受け口を持つため、交感神経に支配されます。
  リンパ球(えさを消化したり排泄したりする)は、アセチルコリンの受け口を持つため、副交感神経に支配されます。

軽い不調の例

交感神経優位状態(顆粒球過剰状態)
   便 秘   胃腸の蠕動の抑制、消化液の分泌抑制
   不 眠   神経が興奮してリラックスできない
   吹出物   顆粒球が常在菌などを攻撃して化膿
   胸焼け   消化器を動かす力が弱く胸焼けになる
   痩せ型   緊張が強く、消化器の働きが弱い

副交感神経優位状態(リンパ球過剰状態)
  アレルギー  過剰なリンパ球の反応
   肥 満  消化器系の過緊張、肥満度が20%を超すと交感神経優位になる

副交感神経についての疑問

  副交感神経が優位になりますと、胃腸などの消化器の活動が活発になります。そして、睡眠中に、副交感神経が大変活性化していると考えられています。しかし、この2つは矛盾しているように思います。

  普通、就寝は、食後3時間以上してからと考えられていますし、食べてすぐ寝れば、朝、胃がもたれたり、十分消化されていない感覚があります。また、熟睡しますと、1日中寝ていてもお腹は減りませんし、尿意・便意もありません。(夜中に何度も尿意をもよおすのは、熟睡できていないからです。)

  このことから、睡眠中は消化器などの内蔵も(本来は)休んでいるか、不活発なのではないかと考えられます。実際、睡眠中に体内で行われていることは、傷ついた(細胞)組織の修復や再生であり、そのため、体温を下げてエネルギーの無駄使いを避けています。そのときに、筋肉や臓器が活発に動くことは考えにくく、その場合は、何らかの異常があると考えた方がよいでしょう。

  従って、睡眠中は、交感神経のみならず副交感神経も不活発になっていると考えるか、副交感神経の役割が変化して、睡眠中は、内臓の働きを不活発にして、血液の活動を活性化させていると考えるべきではないかと思っています。

  食べ過ぎ・飲み過ぎは、睡眠中でも肝臓や腎臓を休めさせず、血液中の栄養素の割合を増やします。そのため、顆粒球が増えて、栄養を処理しますので、ガン細胞(の芽など)への攻撃の手が緩み、細胞修復・再生にも齟齬(ソゴ)を来(キタ)すようになります。

交感神経の由来に関する仮説についての疑問

  人間が未だ海の中にいた遠い昔には交感神経がなく、自律神経は副交感神経だけでした。実際、魚類には交感神経はありません。そのため、交感神経は陸に上がってきたときに、弱肉強食の生存競争に勝つために進化したと考えられているようです。

  残念ながら、私はこの考えには同意しかねます。昔、このように書いていた本を読んだとき、瞬間的に頭の中で否定してしまいました。生存競争なら海でもあっただろうと思いますし、陸の生存競争が激しければ、交感神経が進化する時間的ゆとりはなかっただろうと思います。

  私が瞬間的に思ったのは、交感神経は進化してできたのではなく、副交感神経の一部が交感神経に変化したのではないかと言うことです。というのは、クローン病という腸がズタズタになる病気がありますが、この病気のため、小腸を全部切り取った患者さんは、3年ほどすると大腸の一部が小腸に変化します。この類推で副交感神経が交感神経に変わっていったと考えましたが、実際、仙骨から出ている副交感神経と交感神経はよく似ていますし、どちらも脊髄を通っています。また、交感神経は、末端からノルアドレナリンを放出しますが、交感神経、副交感神経とも、神経節におけるシナプス伝達は、アセチルコリンによって行なわれています。よく似ていますので、お互い簡単に変われる気がします。従って、脊髄を通っていた副交感神経が時間とともに交感神経に変化することは自然な流れであるような気がします。

  むしろ、副交感神経系の迷走神経の方が特異です。副交感神経が減ったために迷走神経が進化してきたのではないかと想像しています。そして、交感神経が発達した理由は、種族間の生存競争のためではなく、自然との生存競争のためであろうと考えています。陸に上がった理由として、浅瀬に取り残されたなど様々な理由があるでしょうが、食料の豊富な海と違って、最初は飢えとの戦いがあったはずです。飢えに耐える、それが交感神経を発達させた主な(あるいは最初の)理由だろうと考えています。その後、種族間競争が生じるようになったために交感神経が増えていったことは考えられますが、それは陸上に生物が大量に生息するようになってからのことですから、ずっと後のことになります。確証はなく、全くの仮説・物語に過ぎませんが、同じ仮説なら、種族間の生存競争のために独自に進化したと考えるよりは合理的な気がします。

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