レイキ

 

健康教室 老化(老化は病気の症状)

2013年06月13日

生理的老化と病的老化

  人は年をとれば老化し、そして死にいたります。経験的な事実として、何人もこれを否定することはできないでしょう。しかし、老化と死に至る過程は人によって大きく異なります。80歳でも若々しく見える人もいれば、60歳代でヨボヨボでしわだらけの人もいますし、60歳位で死ぬ人もいれば、100歳を越えても元気な人がいます。
  今日でも、80歳を過ぎて亡くなれば、天寿(てんじゅ)を全(まっと)うした、あるいは寿命でしたといわれます。しかし、本当にそうでしょうか。年をとれば老化し、最終的に死ぬことは間違いありません。しかし、本来の老化(健康な老化、生理的老化)と多くの方が経験されている老化とは大きく異なっているように思います。
  例えば、人間は122歳(少なくとも女性は120歳、男性は116歳)まで生きられると考えられていますが、大抵の人は80歳代、もしくはそれ以前に亡くなっています。
  その差は、30歳から40歳もあります。このことは、老衰と考えられる人の死も、実際には病気で亡くなったと考えて良いでしょう。つまり、私たちが実際に目にしている老化は、ほとんどすべてが病気の結果(病的老化)ではないかということになります。
  人間ドックで問題なしとお墨付きを得ても、数ヶ月後に亡くなる人もいます。一般に、死因を特定することは難しいでしょうが、解剖すれば内臓器官の異常は見つかるはずです。どの国にも亡くなられた方を解剖(して死因を特定)する習慣はありませんから、高齢者の死を老衰と考えているだけです。
  人間の本来の寿命が(少なくとも)120歳位であることは、122歳まで生きた女性がいることから、確認できます。*1)人間には、予定された老化のプログラムがあるのでしょうが、私たちが実際に経験する老化は、自然の摂理に従った老化というより、病気による老化であることを認識すべきだろうと思います。
  もちろん、老化は、生理的老化(健康な状態ですべての人に共通にみられる老化)と病的老化(病気に伴う老化)に分けられますが、ここで主張したいことは、生理的老化と考えられる老化のほとんどは病的老化ではないかと言うことです。少なくとも116歳に達する前に亡くなるのは病的老化と考えられます。
  そして、私達が経験する老化は、腎臓の衰えと糖尿病に依存しているのではないかと考えています。ここで言う糖尿病は、医者が認定した糖尿病である必要はありません、病と付くか付かないかの閾(しきい)値などは、医者にとっては意味があっても、人間にとっては、多くの場合、無意味です。*2)

腎臓と老化

  私たちの老化や死に至る過程が内臓疾患などの病気によって、著しく早められていると仮定しますと、老化を早める最大の要因は、恐らく腎臓の衰えです。このことは、腎臓に重い疾患を抱えている人達の老化が早いことからも、当然予想されることです。
  腎臓は、加齢と主に衰えやすく、また冷えにも非常に弱い臓器です。体温に直結する臓器といえるでしょう。

腎臓の働き
  最初に、腎臓の主な働きを確認しますと、
1.血液のろ過・再吸収
  廃物や塩分などを尿と一緒に排泄します。
2.血圧調整
  水分と塩分を調整することで血圧を調整します。
3. 赤血球産生を指示
  腎臓から腎臓からエリスロポエチンというホルモンが分泌されると赤血球が産生されます。
4.体液量と体液成分の調整
  生命体は流体であるという視点に立ちますと、体液バランスの調整を行う腎臓こそ、生命の要になります。
5.骨の強化
  骨を強くするには、腸でカルシウム吸収を促進したり、骨にカルシウム沈着を促すことが必要ですが、それには活性(型)ビタミンDが必要です。
  ビタミンDは肝臓で代謝されますが、腎臓の働きによってこの活性(型)ビタミンDに変化します。
6.血中のカルシウム濃度を調節

  腎臓の機能が低下すると上記の働きが低下します。従って、
   1.血液中の尿毒素の濃度が上がり、痛風などになる。
   2.血圧が上がり、動脈硬化などを招きやすくなる。
   3.4.貧血(赤血球不足)などを起こしやすくなる。
   5.骨がもろくなる。 − 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
   6.血中カルシウム濃度が低下して、細胞の働きが低下する。
     (細胞の働きが低下すると、各臓器や皮膚などが衰える。)
などの危険性が生じます。
  これらは、老化によって起きやすい典型的な症状です。
  また、腎臓の機能の本質は、体内環境の恒常性を保つことですから、この機能が十分に果たせなくなると、その環境の基で活動していた各種臓器の働きに影響が生じます。言い換えますと、腎臓が老化すると、他の臓器などの働きも悪くなる(老化する)ということです。
  腎臓が老化する原因として、加齢以外に糖尿病がありますが、日常的に身体を冷やすこと、特に足を冷やすことが腎臓の老化を早めます。腎臓は肝臓などと比べ、大変もろく、復元力に乏しい臓器であることを認識する必要があります。

腎臓の機能低下による兆候(ちょうこう)
  ちなみに、腎臓が弱り出すと以下のような兆候が出てきます。老化の兆候です。
   目の下にクマができる
   顔や足にむくみを生じる
   身体(下半身)がだるい
   髪の毛が薄くなる
   のぼせ、ほてりが出る
   寝汗が出る
   耳鳴りがする
   記憶力が低下する
   歯が弱くなる
   尿の回数が多くなる
   夜中にトイレに行く回数が増える
   性欲が無くなる
   不妊症になる
   骨がもろくなる(骨粗鬆症の傾向)
   腰や膝に弾力がなくなる
   など

  なお、腎臓にはクロトー遺伝子が存在し、これが活性化すると老化が遅れるという説*3)もあります。この立場に立てば、腎臓は老化を制御している臓器ということになりますが、その判断には、もう少し時間(検証)が必要だろうと思います。

糖尿病は老化を促進する

  間違いなく老化を促進すると思われる病気に糖尿病があります。
  症状そのものが老化による兆候と合致しますし、腎臓の機能を低下させるからです。
  糖尿病の症状は、糖尿病そのものの症状(血糖値の高さからくる症状)と合併症状(各臓器の働きが低下することで生じる症状)に分けられます。

糖尿病の症状
  のどの渇き(乾きのために水分多量にとり、尿の回数・量が増える)
  疲労感・疲れやすさ
  性欲の減退
  血流の悪化(動脈硬化をおこし、末端部の血流が悪くなり、壊疽エソになる)
  むくみを生じる
  化膿しやすくなり、炎症を起こしやすく、(怪我が)治りにくい
  食欲が強くなる
  肌に艶(つや)がなく、たるんでくる、しわが多くなる
  など

合併症による症状
  物が見えにくくなり、目が疲れる
  飛蚊症(ひぶんしょう)の症状を示す(視界に糸くず、黒い影、蚊のようなものが見える)
  手足のしびれ・痛み・虫が這(は)う感じ
  顔がほてる(下半身冷え)
  ふくらはぎや手が引きつるようになる
  歩きにくい・立ちくらみがある
  など

糖尿病の問題点はタンパク質の糖化反応
  血糖値の高い状態が続くと、タンパク質の糖化反応がおこります。
  タンパク質の糖化反応とは、タンパク質が糖と一緒になって変性することです。要するに、タンパク質が劣化します。
  糖化反応をしたタンパク質は、タンパク質が本来持っている役割を果たすことができません。
  一般に、加齢とともに、タンパク質の糖化反応が増えていきますので、細胞は機能低下していきます。
  この糖化反応は、我々の感じている老化症状の要因の一つになります(細胞の糖化反応化は老化です)。

(例)
皮膚
  コラーゲン(タンパク質)がグルコース(糖)と糖化反応をして変性すると皮膚の弾力がなくなり、しわ、たるみがでてきます(皮膚の老化)。
血管細胞
  糖化反応をすると、弾力がなくなり、硬くなります(動脈硬化)。
神経細胞
  糖化反応をすると、運動の反応が鈍くなります(反射神経の低下)。
代謝・免疫系細胞
  糖化反応をすると、免疫機能が低下します(発病しやすい、治りにくい)。
眼の水晶体
  糖化反応をすると、白く濁って、光を通さなくなります(白内障)。
など

  糖尿病は、老化現象を起こす糖化反応を促進する病なのです。そして、私たちは、医者の認定とは無関係に、加齢とともに糖尿病化(タンパク質の糖化反応の加速化)が進行しているのだろうと考えています。

老化は腎臓の機能低下と糖尿病化の産物

  人は生理的老化によって老いることが望ましいのですが、実際には病的老化によって老いる度合いが大きいように思います。そして、病的老化を促す双璧が腎臓病と糖尿病であるわけです。しかしながら、腎臓は、30%近くまで機能低下しないと自覚症状が出てきにくい臓器ですので、多くの人は、自分の老化と腎臓の機能低下を結びつけることはしないだろうと思います。また、老化を促進する要因の一つは細胞の糖化反応ですが、加齢に伴い細胞が糖化反応していくことは避けられません。ただ、糖尿病は、細胞の糖化反応(劣化)を早めます。
  ここでは、細胞の酸化については触れませんでしたが、活性酸素などによる細胞の酸化も老化の主因になります。

細胞の老化とテロメア

  テロメアは、染色体の末端にある組織で、二重らせんのDNA分子を末端で結びつけて、安定化させています。
  同時に、細胞分裂のときには、テロメアの一部を提供(消失)して、染色体を保護する役目も果たします。
  従って、テロメアは細胞分裂のたびに短縮しますので、ある程度まで短くなると染色体を維持できなくなり、細胞分裂ができなくなります。
  これが細胞の老化(テロメアの短縮)です。個体の老化と細胞の老化とは必ずしも同じではないので、本欄の話の流れとは別の問題ですが、老化というテーマですので、一言加えておきました。
  ただ、テロメアの短縮自体は、老化に大きな影響を与えているようには思えません。テロメアの短縮がミトコンドリアの機能低下を招くなど、間接的に老化に影響を与えているようです。

活性酸素の問題はミトコンドリアの機能低下

  ここでは触れませんでしたが、老化に関わる問題として活性酸素があります。以前は、老化の主因として活性酸素が考えられていました。がん細胞の発生要因としても重要です。しかし、発生酸素が様々な障害をもたらすとしても、その原因はミトコンドリアにあると考えられるようになってきています。ミトコンドリアが正常でなくなるために、活性酸素の問題が生じるわけです。


*1)ギネス世界記録で認定された長寿者

ジャンヌ・カルマン 女性 122歳164日1997年没
サラ・ナウス 女性 119歳097日1999年没
ルーシー・ハンナ 女性 117歳230日1998年没
マリア・カポヴィッラ 女性 116歳347日2006年没
猪飼たね 女性 116歳175日1995年没
エリザベス・ボールデン 女性 116歳118日2006年没
ベシー・クーパー 女性 116歳100日2012年没
木村次郎右衛門 男性 116歳054日2013年没

*2) 血圧がよい例です。
  以前は、高血圧の定義が、収縮時(最大)血圧160mmHg以上、あるいは拡張時(最小)血圧90mmHg以上でしたが、現在は140mm/Hgまで下げられています。本質的な問題は、血管の弾力なのですが、それを血圧にすり替えられているわけです。
  以前は、160mmHgと140mmHgとの間に経過観察の幅があったのですが、年齢と無関係に、140mmHg以上であれば、高血圧にされてしまいました。医療はビジネスですが、ここまでくると悪徳商法の側面が強くなりすぎているように思います。

*3) 腎臓病から見えた老化の秘密―クロトー遺伝子の可能性、草野 英二、黒尾 誠 著

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