交感神経優位で起こる病気 |
交感神経が優位になると、心臓の拍動が高まり、筋肉が緊張して、血管が収縮します。
交感神経はストレスなどでも緊張しますが、交感神経が緊張すると顆粒球が増えます。従って、過剰なストレスが続くと、交感神経の過緊張が続き、顆粒球が増えすぎる結果を招きます。
過剰な顆粒球は、常在菌を攻撃して化膿性の炎症を起こします。
また、菌のいないところでは、死んで(寿命は2、3日程度)活性酸素を放出します。この放出された活性酸素によって、周辺の組織が破壊されます。
つまり、過剰な顆粒球は、
常在菌が多数存在するところで化膿を起こし、
細菌の少ない処で組織破壊の炎症を起こします。
(顆粒球は、最後に粘膜にいますから、粘膜で死に、粘膜が破壊されます。)
このことから、交感神経過緊張による病気の姿が見えてきます。
福田−安保理論による病気の分類
軽いストレス過多の場合
寝不足・夜更かし 顔に赤い点が出たり吹き出物が現れる
増えた顆粒球が皮膚の上皮に進出してそこで死に、組織破壊を起こします。ニキビも軽いストレス過多が続いた結果です(ご存じのように、青春時代は悩みが多いのです)。
過度のストレスが続いた場合
粘膜破壊の病気(活性酸素による組織破壊)
歯槽膿漏・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・痔疾(じしつ)
ガン・糖尿病・白内障・甲状腺機能障害・リウマチ
など
化膿性疾患(化膿性炎を起こす細菌の感染によってもたらされる炎症性疾患)
肝炎・膵炎・腎炎・急性肺炎・急性虫垂炎・突発性難聴
化膿性扁桃腺・口内炎・おでき・にきび
など
組織の老化
シミ・シワ・動脈硬化・糖尿病・肩こり
など
血流傷害による影響
交感神経が過緊張状態にありますと、血管が過度に収縮して血流傷害を起こします。この面でも組織破壊が進行します。
また、交感神経優位の状態では、心臓の脈拍が高くなり、血圧が上がります。
従って、副交感神経との切り替えがスムーズにいかず、この状態が続くと、以下のような症状が起こる可能性があります。
血管が収縮(血流傷害・虚血状態)
肩こり・腰痛・膝痛・手足の痺れ・神経痛・顔面麻痺・五十肩・痔
動脈瘤・歯周症・抜け毛・めまい・関節リウマチ・しもやけ・冷え性
高血圧・脳梗塞・心筋梗塞・狭心症・不整脈・動悸息切れ・偏頭痛
など
排泄・分泌能力の低下(不要物の溜め込み)
便秘・胆石・結石・脂肪肝・尿毒症・ウオノメ・ガングリオン・妊娠中毒症・冷や汗
など
知覚の低下
味覚異常・視覚低下・難聴・痛覚の低下
など
緊張・興奮
不眠・イライラする・怒りっぽい・食欲減退・やけ食い
など