レイキ

 

健康教室 がん発生の機構2(外的要因)

2012年04月19日
2012年04月24日図追加

がんを発生させる外的要因

  「がん発生のメカニズム1(内的要因)」で説明しましたように、がんは、遺伝子の病気であり、がんに関係する遺伝子の変化で生じます。この遺伝子の変化・欠損の理由の一つがDNA複写のエラーです。*1)
  その他にも、以下のような外的要因(環境要因)があります。

がんを発生させる外的要因
   発ガン物質 体内で酸化力のある物質を含む食品・食品添加物、たばこ、
 タール、アスベスト、ホルモン類、免疫抑制剤などの医薬品など
   紫外線 紫外線は皮膚がんなどを誘発します。
   放射線 放射線は皮膚がんや白血病を誘発します。
   ストレス 長期的に過度のストレスがあるとがんを誘発します。
   食べ過ぎ 活性酸素が増え、がんを誘発します。
   内臓疾患 内臓の病を長期間放置するとがんを誘発します。
   物理的刺激 機械的な刺激を長期間続けるとがんになることがあります。
   (発)がんウイルス がんウイルスに感染するとがんを誘発します。
   血液循環の停滞(冷え) がんの要因はさまざまですが、最終的には冷えです。
   ミトコンドリア異常 ミトコンドリアの不活性化ががんを誘発します。
   など 

発がん物質
 ある種の化学物質にいつも接触したり、摂取すると、がんの発生することが、動物実験で確かめられています。このように、がんの発生を高める可能性のある物質を総称して発ガン物質といいます。*2)
  体内で活性酸素など酸化作用の強い物質に分解する食品や食品添加物・医薬品もがんの原因になります。金属などをさびさせるのが酸化作用ですが、体内での酸化はがんや老化の原因になります。また過剰なホルモンもがんを誘発します。たとえば、女性ホルモンのエストロゲンが過剰であれば乳がんや子宮内膜がん、男性ホルモンが過剰であれば前立腺がんを誘発する傾向があります。
  発がん物質に限らず、(毒性)物質はすべて、ある基準より多く摂取(せっしゅ)すると有害になります。ほとんどの物質は、量が少なければ、無害であったり、ある範囲内であれば、身体に必要または身体に有益な作用を示します*3)。たとえば人体に必要不可欠な物質である、水、酸素、食塩、ミネラル、ビタミンなども、ある範囲内でのみ有益であって、それを超えて摂取(せっしゅ)すると毒になりますし、それ以下では欠乏による傷害を生じます。たとえば、酸素は、空気中の濃度を100%にすると、飼育マウスは、4、5日で死亡しますし、酸素濃度を十分低くすれば窒息死します。
  また、人体に有害な放射線も少量であれば、人体を活性化する可能性があります。昔から、ラジウム(ラドン)温泉は、様々な病気に効果があるといわれてきました。その理由として、放射線の刺激により、新陳代謝が向上し、免疫力が高まることなどが考えらます。ただし、医学的に検証されている訳ではありません。

紫外線
  紫外線は、タンパク質やDNA分子内の(共有)結合を断ち切るエネルギーを持っていますので、がんの原因になります(遺伝子が変化するには、塩基の並びが変わる必要があります)。ただし、紫外線は皮膚表面にしか入り込めないので、紫外線によって発生するがんは、皮膚がんになります。アフリカ系、アジア系人種と違って、白人種は、皮膚のメラニン色素が少ないですから、紫外線を透過させやすい傾向があります。従って、皮膚がんは主に白人種に多く見られます。

放射線
  一時的に大量の、あるいは少量でも長期にわたって、放射線を(基準量以上)浴びますと、皮膚がんや白血病を発症します。
  チェルノブイリ原子力発電所の事故では、周辺住民の方に白血症だけでなく甲状腺がんが多発しました。この甲状腺がんは、放射性のヨウ素を体内に吸収したからだろうと考えられています。
  放射線を浴びるとなぜがんになるのか、正確なところはまだ分かっていません。放射線によってDNAが損傷をうける、放射線によって活性酸素が発生してそれによってDNAやミトコンドリアが異常になるなどが指摘されますが、それなりの可能性は理解できますが、十分な説明になっているようには思えません。
  ただ、大量の放射線を浴びると、やけどなど、大量の細胞が死滅します。このことから、放射線でDNAなどに損傷を与える確率は低くても、細胞自体に損傷を与える確率は高いことが予想できます。この細胞死が周りの細胞にダメージを与えてがん化を促がしている可能性もあります(細胞死により、血液循環の停滞が起こります)。現状では、放射線によるがん化のメカニズムが十分解明されていません。

ストレス
  過度のストレスは、交感神経を過緊張状態にします。そうしますと、血液循環の低下(冷え)を招き、免疫力を低下させますので、過度のストレスが長期間続くとがんを誘発する危険性が高くなります。
  交感神経優位の状態では顆粒球が増え、副交感神経優位ではリンパ球が増えます。顆粒球は短命(2、3日)で、死ぬときに有毒な活性酸素をたくさん放出します。そもそも、体内で発生する活性酸素の8割近くは顆粒球から放出されます。この活性酸素ががんを誘発します。
  また、がん細胞やウイルスを攻撃するのはリンパ球ですが、交感神経が過緊張状態にありますと、顆粒球が増え、リンパ球が少ない状態です。従って、がんを攻撃する力も弱っていますから、がんを増殖させやすい環境になっています。

食べ過ぎ
  食べ過ぎますと、血中における栄養素の濃度が高くなります。そのため、これを外敵と見なして、顆粒球が増えて攻撃します。そうしますと、ストレスの場合と同じで、(顆粒球の死によって)活性酸素をたくさん放出し、がんを誘発します。また、リンパ球が少ない状態ですから、がんが増殖しやすくなっています。

内臓疾患
  内臓疾患がありますと、そこで交感神経の過緊張状態が発生します(交感神経過緊張が内臓疾患を招きます)。血液循環の低下(冷え)を招き、免疫力を低下させますので、がんを誘発する危険性が高くなります。ストレス、食べ過ぎの場合と同じ理由でがんになりやすくなります。

レイキと内臓疾患

物理的刺激
  物理的な刺激が長期間続くと、がんを誘発することがあります。たとえば、歯のかみ合わせが悪かったり、歯がとがっていて、口の中の粘膜や舌が常に刺激される状態にありますと、口腔内のがんや舌がんになることがあります。

(発)がんウイルス
  感染すると、がんを引き起こす可能性のあるウイルスを総称して(発)がんウイルスといいます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)
   HPVは子宮頸がんを誘発します。ほとんどの女性は、子宮頸部にHPV感染しますが、知らない間にウイルスが消滅しています。ただ、その中の0.1%強の人が子宮がんになります。
C(B)型肝炎ウイルス
  これらのウイルスに感染しますと肝炎を起こします(肝細胞を破壊)。感染経路は輸血,性行為,母子感染などが考えられます。ただ、感染してからがんが発生するまで何十年もかかりますので、肝炎ウイルスががんウイルスであるかどうかははなはだ疑問です。個人的には、肝炎を起こすとがんになる確率が高まりますので、結果的に、感染者ががんを引き起こす確率が高くなっているだけではないかと考えています。
  C(B)型肝炎ウイルスよりも、むしろ、ヒト免疫不全を起こすAIDSウイルスの方が、がんウイルス的な色彩があるように思います。
HTLV-1
  リンパ球に感染するウイルスです。日本に約100万人、世界にで3000万人以上の感染者がいると推定されています。このウイルスは、一度感染すると、リンパ球の中で生き続けます。
  このウイルスに感染しても自覚症状はなく、大部分の人(95%以上)は病気になりませんが、一部の人方は、白血病(ATL)を発症して免疫不全になります。

血液循環の停滞(冷え)
  がんを誘発する要因は、以上のように様々です。これ以外にもあります。
  しかし、がんを発生させる最終的な要因は冷えです
  様々な要因でがん細胞が発生したとしても、ヒトはその細胞を死滅させる強力な仕組み(免疫機能)を持っていますから、がん細胞が生じても、本来、がんにはなりません。がんが発生する理由はただ一つ、がん細胞を死滅させられなかったからです。言い換えますと、その場所で血液循環の停滞(冷え)があるからです。血液の流れが正常である限り、人はがんにはならないはずです。人は、それほど強力な防御機構を持っています。だからこそ、百歳を超えてもがんにならない人はならないわけです。
がんのメカニズム

ミトコンドリア異常(説明する量が多くなりましたので、最後の項目にしました)
  ミトコンドリアは細胞内の(生体)エネルギーの発電所です。細胞の活動エネルギーの大部分はミトコンドリアがつくり出しています。これまで説明してきたように、発がんは様々な原因でおこりますが、現在のところ、本当の(多くの)原因は、ミトコンドリアが異常になるからではないかという考えに傾いています。
  ミトコンドリアが不活性になるとアポトーシス(細胞死)が起こらなくなります。そして、ミトコンドリアは酸素を燃焼させてエネルギーを作りますが、酸素の供給が不十分であれば、ミトコンドリアは不活性になります。
  そして、がん細胞ではミトコンドリアが不活性になっています。エネルギーを作るのにミトコンドリアを使いません。言い換えれば、がん細胞は酸素を使わないのでエネルギー効率は悪いですが、酸素の供給が不十分でも生きていけます。逆に、がん細胞内のミトコンドリアを活性化すれば、がん細胞は死にます。
  このことから、血流が悪くなれば(冷えが起こると)、酸素の供給が十分でなくなりますから、ミトコンドリアが不活性になってがんを誘発することが予想できるわけです。逆に。冷えが解消されますと、ミトコンドリアが活性化して、アポトーシス(細胞死)などでがんが死滅することが期待できます。
  緊張(筋収縮)で毛細血管が細くなっても、白血球免疫系は、あまり影響を受けないだろうと思いますが、酸素を運ぶ赤血球は通れなくなり、その周辺の細胞は酸素不足に陥るわけです。また、赤血球が細くなった毛細血管で詰まれば、白血球などの免疫系もその毛細血管を通れなくなり、がん細胞などの異物を攻撃できなくなります。
<ミトコンドリア物語>
  ミトコンドリアは、細胞の種類によって違いますが、一つの細胞に数百から数千個あります。ミトコンドリアは、細胞図ではたいてい数個位しか描かれていませんが、実際には、びっしり詰まったネットワーク状態にあり、常に、融合と分裂を繰り返しています。つまり、ミトコンドリアは、細胞内の独立した生命体で、独自のDNA(ミトコンドリアDNA)を持っています。
  精子には卵子の千分の1位のミトコンドリアしかありません、そして、母親のミトコンドリアDNA(mtDNA)だけが子供に伝わります(母系遺伝)。従って、ミトコンドリアDNAを分析することによって、祖先を調べ易くなります。その分析の結果、すべての人類の祖先は、今から約16万年前のアフリカの、一女性にたどりつきました。この一人の女性(ミトコンドリア・イブ)という言葉は、象徴的な意味で使われています。一人ではなく、多数存在しなければ、種の存続はあり得ません。ちなみに、Y染色体のDNAは 父系遺伝します(Y染色体は男性のみに現れる染色体です)。
  ミトコンドリアの役割の一つは、エネルギー発電ですが、火力発電というよりも原子力発電に近いイメージがあります。原子力発電のように非常に効率のよい発電をしますが、それは有毒物質である酸素を燃焼させるからです。酸素が有害なのは活性酸素を発生させるからですが、有害な放射性廃棄物を出す原子力発電によく似ています。
  ミトコンドリアは酸素を欲しがりますが、他はすべて酸素を嫌います。太古の昔、地球の大気中の酸素の割合が増えるにつれて、二酸化炭素を利用していた生物は生き難くなりました。それで、酸素を利用するアルファプロテオバクテリア類の一種(今のミトコンドリア)と共生することになったようです。この過程(仮定)には、様々な疑問と問題がありますが、ここではすっ飛ばしました(長くて、あいまいな話になります)。
  その結果、現在のように酸素の濃い大気でも活動でき、しかも、効率的なエネルギー産生の結果、動物的な動きまで獲得しました。しかし、その代償として、有毒酸素を扱うために、不死ではなく短い寿命を受け入れることになったわけです。老化をサビと考えると、これは酸化を意味します。つまり、酸素を扱う限り、酸化である老化は防ぎきれません。その意味では、がん細胞は、ミトコンドリアを利用せず(酸素を使わず)、ミトコンドリアを否定することで、太古の昔にミトコンドリアと結んだ共生契約を破棄して、もとの不死の生き物に戻った(先祖帰りをした)ともいえます。言い換えれば、がん細胞は、予定された老化計画に納得できず、反乱を起こした細胞といえるかもしれません。



*1)内部要因として、DNAの複写エラー以外に、遺伝性のがんや小児がんに多い染色体転座(染色体の一部がちぎれて他の染色体にくっついた状態)などもありますが省略します。

*2)化学物質による人工がんの発生に世界で初めて成功したのは、我が国の山極勝三郎教授と市川厚一助手です。彼らはウサギの耳にコールタールを毎日塗り続けて、皮膚がんの発生に成功しました(1915年)。当時としては画期的な業績でしたが、認知されませんでした。胃がんは回虫で発生する(がん・寄生虫起源説)という、とんでもない主張をしたヨハネス・フィビゲルがノーベル賞を授与されました(1926)。
 21世紀になってから、アジア、アフリカからも積極的にノーベル賞受賞者を選ぶ方針に変わり、日本人受賞者が増えましたが、それでも受賞すべき日本人が受賞しないまま、亡くなっている例が少なくありません。
  日本人受賞者の割合が低い理由として、一次選考でノーベル賞委員会が研究者や過去の受賞者に呼びかける推薦状の返信率が、著しく低いことが指摘されています。たとえば、私の学生時代のテキストにも載っている大変有名な仕事した方の場合、ノーベル賞委員会からわざわざ推薦するように依頼されたにもかかわらず、その分野の学会(当時の)会長が拒否(無視?)したために流れたようです。受賞者を出すために血眼になって運動している周辺の国もどうかと思いますが、我が国も逆の意味で異常な状態にあります。別の言い方をしますと、研究者の世界でも、肩書きとその人の研究能力(実際に本人が行った研究実績)との間に反比例の関係があるようです。

*3)ときどき、「電磁波は有害である」との表現を目にしますが、これは、大変情緒的で非科学的な表現だと思います。電磁波の強度が言及されていないからです。
  電磁波にはさまざまな種類があります。生命によって、不可欠な電磁波もあれば、不要・有害な電磁波もあるでしょうが、最大の問題は、その強度(量)です。
  電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマー線(放射線)、これらはすべて電磁波です。少なくとも、赤外線や可視光線の一部は、生命を維持するために必要不可欠です。しかし、(温室効果などで)強度が強すぎますと、生命体は生きていけません(金星表面の温度は400度から500度位あります)。赤外線が温室効果で強くなりすぎた場合や、可視光線が強すぎる場合も人体にとっては有害です。
  「電磁波は有害である」の電磁波は電波の意味だろうと思いますが、電波にも波長によって、人体に有害なもの、あるいは有益なものがあるかもしれません。調べられていないのでよく分かりません。ただ、電波に限らず、すべての電磁波は、その強度があるしきい値を超えると必ず有害になります。電磁波(物質)がなんであれ、有害かどうかは、すべて強度(量)に依存しています。火がよい例です。大気(周囲)が冷えているときには、暖をとるために火が有益ですが、強すぎますとやけどをしますし(有害)、もっと強いと焼死します(有毒)。ここに、電磁波や物質が人体にとって有害か無害かという議論の本質があります。

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