国家の盛衰とレイキ

 

骨盤の動きと国家の盛衰

2012年07月17日

帝国の盛衰

  国家にも栄枯盛衰があるはずです。歴史家は、過去に繁栄した帝国は、自然破壊による農地の減少で農産物の生産が減り、そのために滅んだというストーリを好みます。ローマ帝国も「食糧不足が一因となって社会的混乱を招き、そのような中で巨大帝国は崩壊していった」というストーリで語られることが少なくありません。私のような歴史の素人には、今よりはるかに人口の少ない数千年前の自然破壊が、なかなか理解しにくいところです。(砂漠化の進んだメソポタミアなどはあまり抵抗無く受け入れられるのですが。)
  しかし、長く繁栄すると、自然破壊による反撃を受けなくとも、人口が減少して衰えることが予想されます。
  ある民族が繁栄するということは、あまり苦労せずに豊かな暮らしができ、人口が増えるということです。動物も同じですが、その繁栄が続くと、生体としての生存本能が衰えてきます。例えば、種の保存本能である生殖能力が衰えることが考えられます。その結果、人口が減少します。このことは、前ページの「骨盤の動きと出生率」で説明致しました。もちろん、人口や種の増加のために、食糧の需給バランスが壊れて人口や種が減少することや、環境の変化で食料が減ることもあるでしょう。自然界ではこちらの方が多いと思います。しかし、食料が十分にあっても、現在の日本のように人口減少があることは理解すべきです。
  ローマ帝国を例にとりますと(東と西に分かれますが)、人口減少を補うために、蛮族であるゲルマン人を教育、抜擢して、軍隊などを維持していましたが、最終的に人口爆発するゲルマン人に滅ぼされています。
  人口爆発しているゲルマン人より、人口減少している豊かなローマ人の方が食料が不足していたとは考えにくいことです。北アフリカから食料を輸入していたにせよ、野蛮なゲルマン人にはそのような食料を買うお金がなかったわけですから、ゲルマン人の方が食料が豊かであったとは思えません。現実問題として、現在、地球上で人口爆発を起こしている国はすべて発展途上国であり、十分な食料があるわけではありません。従って、単純に、食糧不足でローマ帝国の人口が減少したとは考えにくいのです。

日本の勃興

人口の変遷

  明治以降の日本の人口増加を考えますと、右のグラフに示すように、人口は、明治維新から急速に増加し、これからは、逆に急速に減少に向かおうとしています。*1)
  このグラフから、明治になって急速に人口が増え始め、1960年代の後半までの100年間でおよそ4倍に増え、1980年代から緩やかな増加になり、現在は減り始めています。今のままであれば今世紀の終わりには5000万人を割り込むことが予想されています。
  国家の興隆(こうりゅう)と衰退(すいたい)は、人口の増減とも関係があると思いますが、国家の興隆(こうりゅう)時には、国民の志気が高く気力にあふれています。衰退(すいたい)時にはそのようなものが衰えていると考えて良いでしょう。
  このホームページを訪れる方には、すでによくお分かりと思いますが、士気が高く気力にあふれた状態は、交感神経が優位な状態であり、(左の)骨盤が締まった状態を意味します。
  明治維新以降、1970年代までの日本は、欧米に追いつき、追い越せで頑張ってきましたので、交感神経優位、左骨盤が締まった状態の人が多かったことが予想されます。
  そして、1980年代以降、副交感神経優位の人、左骨盤が開き気味の人が増え続けていると考えて良いでしょう。

国を繁栄させるには国民の左骨盤を締めればよい

  以上のことから、国を繁栄させるには、左骨盤の締まった人の割合を増やせばよいことが分かります。これが、本ページで主張したかったことです。
  前のページで説明したやり方で(左の)骨盤を締めれば、草食系男性、働けるのに生活保護を受けている人、親の援助を受けて働かない人などが減り、あまりまじめに仕事をしていない人も熱心に仕事をするようになります。
  一般に、左腰が締まれば、(その人の交感神経が活性化しますので)やる気や集中力が増し、仕事をする能力が高まります

日本は衰退に向かう風土ではない

  繁栄におぼれ、精神が退廃し、気力などが衰えた国民が多い国は、衰退に向かうと考えて良いでしょう。
  日本も、ある程度その範疇(はんちゅう)に入りつつあります。しかしながら、先の悲惨な東日本大震災で経験したように、日本は、忘れた頃に災害がやってくる災害多発国です。従いまして、我が国は、災難ではありますが、悲惨な災害に立ち向かっていく宿命を背負わされています。そのため、浮き沈みはあっても、決して精神が退廃し、衰えることはないと思います。上のグラフでは、2020年以降急速に人口が減ることになっていますが、恐らくそのようにはならないであろうと考えています。


*1)図録人口の超長期推移(縄文時代から2100年まで)http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1150.html

トルーレイキ法
健康(回復)法