病気にならない生活習慣とレイキ

 

健康に関する誤解

2013年1月18日

はじめに

  本ページは、次ページの「病気にならない生活習慣」の前編として書きました。長々と書いていますと、論点がわかりにくくなりますので、あらかじめこのページで説明します。
  現代はインターネットを通じて様々な情報が得られます。情報過多の時代といって良いでしょう。問題は、我々の周りにあふれる情報の中でいったい何が正しいのかを、見つける、あるいは判断することがきわめて困難であるという点にあります。そこで、そのような事柄についてここで説明しておきたいのですが、間違った健康情報というテーマで書き始めますと、全く際限がなくなりますので、次ページと関連することにのみ限定して説明します。このページも、最初に書いた内容を半分程度に縮めています。

現代人は食べ過ぎ

  健康について、多くの場合、私たちは間違った情報を与えられています。その最たるものは栄養学にもとずく食事量です。たとえば、厚生労働省で公表しているエネルギーの食事摂取基準(推定エネルギー必要量)は、1日の活動量によって変わってきますが、平均的な値として以下のようになっています。
   年 齢    男性  女性
   30−49歳  2650  2000 (kcal/日)
   50−69歳  2400  1950 (kcal/日)
   70歳以上  1850  1550 (kcal/日)
  また、何もしなくとも生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギー(基礎代謝)は、1日あたり
    成人男性:1400kcal、成人女性:1200kcal (それぞれ、体重によって変わります)
が標準的な値とされています。
  多くの人がこのようなとんでもない値に疑問を感じることなく、当然のように受け入れて、毎日大量の食物を体内に入れています。栄養学に従えば、これだけの食事をしても、1日に必要なビタミン、ミネラルの多くは決定的に不足しますので、さらに多くの食物を体内に取り入れる必要があります。

  しかし、本当にこのような高カロリーの食事をする必要があるのでしょうか。
  人によって異なりますが、なぜ、30代、40代になると太ってお腹(なか)が出てくるのでしょう。たいてい、年をとったからと諦めますが、太るということ、お腹が出るということは吸収するエネルギ−が多すぎることですから、食べ過ぎのはずです。身体はそのことを警告しているわけです。
  実際、刑務所の食事は1日1400kcal位です。上記指針に従えば、植物人間として生きていくのに必要な最低エネルギーにすぎません。しかし、刑務所内ではそれなりの労働が課されているはずです。病院食も同じです。本来、それで十分なのです。

  そもそも、野生の時代に現在のような食事ができたはずがありません。言い換えますと、体内の消化吸収器官は、現代のような多量の食事量を処理するようにはできていないはずなのです。実際、野生の動物は、決して腹一杯食事をすることはありません。もし草食動物がお腹が一杯になる食事をしたら、そのときにライオンなどに襲われると逃げられませんから、殺されてしまいます。同じことは豚にもいえます。食事をした後の豚のお腹をみると、胃にゆとりがあります。豚ですら腹一杯の食事はしていません。よく「豚のように食べる」という言い方をしますが、このような言い方は、豚にとって大変失礼な表現なのです。

  このことから、なぜ人間は腹一杯食べられるのかという疑問が起こりますが、これは、野生動物はなぜ腹一杯食べないのかという疑問に置き換えることができます。ヒントは味付けにあります。彼らは変に味付けをしていないもの(自然食)を食べていますから、ある程度食べると食べる気がなくなるのでしょう。一番理解しやすい例は、のどが渇くと水を飲みますが、のどが癒(いや)されれば飲む気がなくなります。これが健康を維持するために働く本能です。ところが、特別に味付けしてある(あるいは味の濃い)ジュースや炭酸水、ビールなどは、のどの渇きと関係なく飲めます。このような飲み物は、自制心をゆるめますといくらでも飲めます。食べ物の場合も同じです。味付けした食事は、お腹が一杯になって食べられなくなるまで食べることができます。

  ここに、豊かな暮らしをしている私たちの食事に関する落とし穴があるように思います。特別味付けしたものを食べていますので、本能に基づいた自制が効かなくなり、食べ過ぎるのです。さらに、たくさん食べることを栄養学の専門家たちが後押ししていますので、私たちは食べ過ぎているとは思っていません。その結果、少なくない割合の人々が、悲劇的な健康状態になっています。私は、この栄養学などの専門家達に対して、大変厳しい目を向けています。理由は、彼らの主張が当然と思われることによって、きわめて多数の人が病にかかり、命を落としているのではないかと考えているからです。これは(無作為であるにせよ)一種の犯罪ではないかとさえ思っています。

沢山食べるようになったから長寿になったのではない!

  生活が豊かになり、沢山食べるようになったから長生きができるようになったと主張する人々がいます。しかし、長寿と食事量は、全く次元の違う話です。一例をあげますと、91歳まで生きられた故土光敏夫(どこうとしお)元経団連会長は、メザシ、菜っ葉、味噌汁、および玄米の質素な食事で生活してこられたことで有名です。そもそも長生きした方々で、沢山食事をしてこられた方は、恐らく大変少ないのではないでしょうか。動物実験でも食事量を減らした方が平均寿命が延びています。長寿に関する説明は長くなりますので、別途行う予定です。

美味しいものは身体に有益か?

  生体の本能に従いますと、本来、美味しいと感じる食べ物は身体に良いはずです。ただ、ここにもワナがあります。私たちの食べているものは自然のものばかりではないからです。
  一例をあげますと、砂糖があります。一般に砂糖は身体に良くないと思われていますが、私はこの考えに与(くみ)していません。砂糖は、身体を冷やす傾向はありますが、毒である根拠に乏しいからです。ただし、この話は、あくまでも自然の砂糖(黒砂糖)の場合です。黒砂糖には各種のビタミンやミネラルが豊富に含まれており、タンパク質まで含んだバランスのとれた食材(アルカリ食品)です。ですから、黒砂糖を含んだ食品を美味しいと感じるのは自然です。ただ、何でもそうですが、(黒)砂糖もたくさん食べると身体に良くないことは確かでしょう。

  このように(黒)砂糖は優れた食品ですが、私たちが食しているのは、精製した白砂糖です。残念ながら、白砂糖には身体に良い要素が思い浮かびません。きわめてバランスの悪い、不自然な食材です。しかし、お菓子やチョコレート、ケーキなど、ほとんどの食品に白砂糖が大量に含まれています。この味に慣れてしまっていますから、私たちの身体は白砂糖を大量に含む食品を美味しく感じるようになってしまいました。つまり、身体の感覚が麻痺しているのです。
  表題を忘れましたが、昔読んだ本に、「ニューギニアの人々の生活の中に甘いものが少ないので、甘いものをあげると喜んで食べた。しかし、(白)砂糖をなめさせたら、誰もがまずいといって吐きだした」と書いてありました。彼らの自然の本能、自分の身体を守る防衛本能が鈍っていないことを知り、妙に感心した記憶があります。

  同じことは、食塩でもいえます。食塩は、本来、海の水やかって海であった土地から取り出していました(岩塩)。従いまして、食塩には、海水の成分であるNaCl、KCl、あるいはMgSO4、CaSO4などが多量に含まれていますので、精製食塩であるNaClと違い、カリウムイオンK+、マグネシウムイオンMg2+、カルシウムイオンCa2+などが適正に含まれています。そのため、塩分を摂っても、体液とほぼ同じ成分のイオン構成で摂りますから問題が起こる可能性が小さくなります。味も辛みだけでなく、苦みなどもあります。

  しかし、いまの食塩はNaClですから、ナトリウムイオンNa+のみを摂ることになりますので、多量に摂れば、ナトリウムイオンが多くなって体内(細胞内)のイオンバランスが崩れます。その一例が高血圧です。一方、カリウムイオンを摂りますとナトリウムイオンを排出しますので、血圧が下がります。要するに、他種類のミネラルを含む自然の塩を食べていれば、問題はなかったのです。しかし、現代人は精製した食塩に慣らされていますから、これで味付けされた食べ物を美味しいと思うようになってしまいました。
  他にも自然食材であっても、精製されたものが少なくありません。私たちは食に関する感覚を鈍くさせる食事をしているということをご理解ください。そして、最大の問題は、食の味が強すぎることです。味が強すぎるために、薄味にたいして働いていた食の感覚が麻痺し、食べられなくなるまで食べることになるのだろうと考えています。

  このような理由で「美味しいものは身体に良い」とは必ずしも言えないのです。従って、現代人にとって「美食は健康に良い」とは言えなくなっています。そう主張する専門家は、上記の認識に欠けているのではないでしょうか。もっとも粗食の定義も曖昧ですので、このような主張自体、あまり意味があるとは思えません。
  ビタミンやミネラルも同様です。ビタミンCやビタミンEなどは抗酸化作用があるから良いということで、それらを抽出したサプリメントを摂る人が少なくありませんが(私もその一人でした)、このようなものを単独で摂っても、どの程度効果があるのか疑問です。体内での作用は複合効果ですので、実際の効果は大幅に割り引いて考えた方がよいでしょう。場合によっては、マイナスの効果を及ぼすこともあり得ます。
  誤解しないようにしていただきたいのですが、美食が良くないと言っているのではありません。美食は人生の生き甲斐の一つです。中には、美食が人生のすべてと考えておられる方がいらっしゃるかもしれません。そのような考えを否定する気は毛頭ありませんし、美食できることはすばらしいことだと思います。ただ、抑制のきかない美食は良くないということです。不味い食事であれば、食べ過ぎる心配はあまりないでしょうが、美味しい食事は食べ過ぎる傾向があります。この危険性を理解していただきたいのです。

ダイエットの誤解

  以上のことから、本来、適切な食事量を保っていれば太ることもなく、ダイエットをする必要もありません。しかし、食べ過ぎから、不自然な食事制限などをして健康を害することがあります。
  食事制限自体は悪いことではありません。この飽食の時代には、むしろお勧めします。良くないのは、偏った食事制限です。例えば、低炭水化物ダイエットです。これは、炭水化物の摂取量が減ると、身体は、体内に蓄積された脂肪を分解してエネルギーに変えるから脂肪が減少するというダイエット法のようです。その効果のほどは知りませんが、特定の栄養素に偏った食事は健康に良いはずがありません。
  もしダイエットをしたければ、単純に食事量を減らせばよいのです。太っているのは食べ過ぎているわけですから。いきなり減らすのは難しいかもしれませんが、徐々に減らして半分くらいの食事量を続けられるようになれば健康的な体型になるはずです。

食べ過ぎは骨盤の開き過ぎが原因

  上で味の濃さ(美食)が食事量のタガを外す危険性について説明しましたが、もう一つ、体型の変化によってもこのタガが外れてしまいます。沢山の食事をとると、身体が(その消化のために)休みを要求する時間が長くなってきます。つまり、副交感神経優位の状態が長くなります。これは、ある意味、身体のゆるんだ状態です。このような状態が多くなると(左の)骨盤が開いてきます。左の骨盤が開いてくると腎臓の働きが低下し、排出すべき尿酸が体内に残留するようになりますが、身体はこの余分な尿酸の多くを胃酸に変えることによって身体を守ります。
  結局、(左の)骨盤が開きますと、胃酸が増え、いくらでも食べたくなり、過食をしてしまいます(視床下部にある満腹中枢が狂います)。その結果、体重も増え、太りすぎることになります。
   太りすぎ
    ↑↓
   食べ過ぎ ⇔ (左)骨盤の開き過ぎ
    ↑              ↓
    └−−−−−−−−胃酸過多

「水をたくさん飲めば血液がサラサラになる」は真っ赤な嘘

  以前、「水を沢山飲んで血液をサラサラすれば、様々な病気、生活習慣病、慢性病などが予防できる。」、あるいは「人間は1日に2〜3リットルの水を飲む必要がある」などと書いてあるのを良く見かけました。また、医者からそのように勧められたという話を聞いたこともあります。私は、当初、疑問を持たずにその考えを受け入れていました。以前、ある医大関係の方から、夜寝る前に水を飲めば、夜中に血液が固まって死ぬ確率が減ると教えられ、何も考えずに、それを人に勧めたことすらあります。しかし、考えてみると、この意見は恐ろしいほど間違っています。(考えなくとも自明なのですが、情けないことに、私は考えるまで気がつきませんでした。)本当に恐ろしいほど、トンチンカンで迷惑な考えです。今でも、「水をたくさん飲めば血液がサラサラになる」と考える医者がいることが信じられません。

  確かに、人間の身体は、1日あたり少なくとも1.5〜2リットル程度の水を代謝しています。しかし、私たちは毎日、それ以上の食事をしており、その大半は水分です。従って、必要な水分は、基本的に食事で賄えているはずです。食事以外に、水、お茶、紅茶、コーヒーなども飲んでいます。もし水分が足りなければ、のどが渇きますから水を補給すればよいのです。夏場の暑いときは汗として放出されますから冬場よりも多くの水を補給する必要が生じます。だからのどが渇くのです。要するに、身体の指示に従って水を補給すれば良く、私たちはこれまでそのようにしてきました。

  従って、必要以上に水を補給しても、意味がないだけではなく、身体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
  まず、体内に余分の水が入ってくると身体には恒常性*1)を保つ働きがありますから、体外に排出されてしまいます。血液は薄まらず、血液のサラサラ効果など期待できるはずもありません。余分な水分を排出するために、腎臓の負担を増やしているだけですので、腎臓が弱っている場合には大きな障害になり得ます。
  本来、余分な水は体外に排出されるはずですが、水分の代謝機能が弱っていますと(あるいは代謝能力以上の水を飲みますと)、余分な水は体内に留まります。そのような水は、水腫(細胞の隙間や間隙や体腔に余分な水分たまる現象)などの形で体内の様々な場所にたまります。こうなると、水分代謝が乱れ、逆に水分の必要なところに水分が行かなくなることもあります。このような状態は、冷えの原因にもなりますし、さまざまな症状の原因になります。

  具体的な症状として、
   冷え、だるさ、むくみ、胃腸病、下痢、嘔吐、関節の腫れ、めまい、メニエル病、
   動悸、高血圧、腎臓病、膀胱炎、気管支喘息など、数え切れないほどあります。
  しかし、このような水分代謝の乱れによる症状は、身体全体に関わる症状ですので、点の医学(パーツの医学)である西洋医学では、一般に改善しません。従って、原因不明の病として苦しんでおられる方が少なくないはずです。このような危険性を増やすことを勧める無責任な論は非常に問題があります。
  そもそも、水を沢山飲んで血液が薄まるのであれば、薄まった分の血液が増えるはずです。血液が薄まると言うことは希釈されることですから、量は増えなければなりません(Na+の濃度が下がります)。しかし、血管の内容量は一定です。筋肉を押しのけて血管が膨らむわけではありません。例えそうなったとしても、血管の締まる圧力が高まり、血圧が急上昇するでしょう。そうすると、心臓はパニックを起こし過負荷に耐えられなくなります。生体は、このようなことが起こらないように、恒常性を備えています。

クスリはリスク(危険)

  多くの方は薬を信頼しています。特に、学歴の高い人ほどその傾向が強いのではないでしょうか。確かに、役に立つ薬は少なくないと思います(本当に効果のある薬は僅かです)。しかし、副作用の大きい薬も少なくありません。特に、肝臓や腎臓が弱っているときに薬の副作用が出やすくなる傾向があります。
  基本的に、薬は毒なのです。薬を飲まなくとも良いのであれば、薬は飲まないことです。クスリが残ってしまったけれど、もったいないから飲んでしまうという考え方は論外です。
  薬の副作用の報告件数が一番多いのは、抗生物質ですが、ほとんどの薬には大なり小なり副作用があります。
  ステロイド剤を長期服用すると、まず確実に副腎機能が低下しますが、表面化しないために、そのことに気付いていない人がいると思います。白内障、緑内障、高血圧、骨粗しょう症などになっても、お医者さんが指摘しない限り、それがステロイド剤のせいだと気付かないかもしれません。いわんや、筋肉痛や筋力低下などがあってもそれが薬の副作用かもしれないとは考えないでしょう。
  アトピー性皮膚炎の人は、基本的に肝臓と腎臓に問題があります。そのため、ステロイド剤の長期服用は、内臓など様々な障害を生み出している可能性があります。
  薬の副作用は起こる場所や症状などによって様々です。消化器系の副作用が多いのですが、肝臓や腎臓などの障害を起こす場合もあります。例えば、関節リウマチの薬であるジクロフェナク、インドメタシン、サリチル酸(アスピリン)などには、胃腸障害、肝障害、腎障害などの副作用があります。
  薬の副作用を起こしやすい人として、高齢の方、腎臓や肝臓に障害のある方、アレルギー体質の方がいます。
  腎臓、肝臓に障害のある方はもちろん、高齢の方も、肝臓や腎臓の働きに問題のあることが少なくありません。このような方々は、薬の代謝や排泄がスムーズに行かないために、薬が体内に留まる時間がなくなって、副作用を起こす確率が高くなります。
  また、アレルギー体質の方は、薬に過剰反応して(異物と認識して)アレルギー反応を起こすことがあります。私の知っている範囲でも、薬が原因で症状がでた(悪化した)のではないかと思われる方が少なからずいらっしゃいます。恐らく、副作用に悩みながらも、薬から離れられない人々が少なくないのではないでしょうか。
  薬の効果と副作用についても、書き出すと止まらなくなりますので、最小限の事柄にとどめておきますが、クスリは逆さまに読めば「リスク」となるように、クスリを飲むことは、リスクを負うことと心得てください。基本的に、薬で治せる症状は薬を使わなくとも回復します。ほとんどの方は、その方法を知らないだけなのです。

虚弱体質は健康への近道

  世間には虚弱体質と思っておられる方、あるいは思われている方が少なからずいらっしゃいます。虚弱である理由は様々であり、タイプも幾つかありますが、一般に、虚弱体質の方は、内臓が悪い、食が細い、熱をだしやすい、やせている、体力がない、疲れやすいなどの特徴があります。
  子供の場合には、偏食が理由でなる場合が少なくありません。いずれにせよ、虚弱体質の方は免疫力が弱く、病気に対する抵抗力が弱いと言えるでしょう。しかしこの弱点は長所にもなります。身体が病気に対して敏感だからです。身体は、不具合が生じると、その不具合を解消しようとして、病気になります。これが小病です。風邪、発疹、発熱、下痢などがこれに相当します。身体は、このような小病をわずらう(経過する)ことによって、身体の掃除、改修を行っています。そうすることによって大病になるのを防いでいます。
  従って、早めに対応できますので、一見健康そうな鈍い身体より、遙かに健康的であると言えます。なかなか風邪を引かない、有害なものを食べても下痢をしない、吐き出さないような人は、ある限界を超えたときにもろさが出ます。突然、大病にかかっていることを自覚することになりやすいのです。家がシロアリに荒らされ始めたら、早めに気がついて、駆除すれば簡単ですが、柱の大半が食い荒らされて、家が崩壊寸前になるまで気がつかない人は手遅れになりがちです。
  なお、虚弱体質の方は、胃腸に問題がある場合が多いように思いますので、生活習慣(食生活)を正すことにより、改善される場合が多いようです。神経性の場合も胃に問題が生じている場合が少なくありません。

臓器は独立していない?(仮説)

  病院などに行きますと、障害のある臓器によって、循環器系、消化器系、泌尿器系などに回されます。お互い他の臓器には干渉しない独立区になっています。
  しかし、本当にそのような考えでよいのでしょうか。体内の臓器同士は相互に連携を持って動いています。したがって、一つの臓器に異常が発生すれば、他の臓器にも影響が出てくるはずです。実際、胃や肝臓が悪くなれば、腎臓が悪くなります。腎臓が悪くなれば、他の様々な臓器に影響が及ぶはずです。
  現在のように専門的な医療になればなるほど、細分化されることは仕方がないことかもしれませんが、特定の臓器ごとに担当が異なる医療には、本質的な欠陥があるように思います。  


*1)恒常性(ホメオスタシス)
  生体には、外部環境が変わってもその内部環境を一定の状態に保つ働きがあります。これを恒常性(こうじょうせい)と言います。つまり、生体の内部環境は外部と独立しています。具体的に言いますと、体温、血圧、体液の浸透圧やpH、異物(外敵)の排除、傷の修復などです。

トルーレイキ法
健康(回復)法