トルーレイキ法

 

足湯と脚湯

2011年08月12日

足湯(そくとう)

  足湯は風邪の予防と治療に大変有効ですが、万病の元である冷えの改善にも極めて有効な方法ですので、是非ご活用下さい。

  やり方は、洗面器などに熱い湯(45℃〜46℃位)を入れ、そこに両足を浸けます。湯面はくるぶしの上付近まで来るようにします(湯の温度は上が一番高いので、足の甲が湯に入るくらい、くるぶしの下までの方が良いという考え方もあります。ただ、くるぶし付近に太い静脈がありますので、本サイトではくるぶしの上まで湯につかることをお勧めします。)

  湯の温度は、耐えられるぎりぎりの温度にして下さい。温度が下がってくれば、差し湯をして温度を維持します。足を浸けている時間は6分間です。6分後に足を湯から出すと、湯につかっていた部分が赤くなっているはずです。もし、赤くなっていなければ、その足をさらに2分間足湯してください。風邪薬より、ずっと効果があり、しかも風邪の効果も台無しにしない方法です。

  よく知られている足湯(あしゆ)は40℃〜42℃位の湯で10分〜20分ほどしますが、どの程度効果があるのか疑問です。少なくとも、野口療法の足湯(そくとう)のような劇的な効果は期待できないと考えていいでしょう。

  行う時間帯ですが、朝に行っても、その後で足を冷やしてしまっては意味がありませんので、冬は寝る前にして下さい。

  夏は、朝でも夜でもどちら(もしくは両方)でも良いのですが、夏場は寝ているときに足を出して冷やすことがあるので、朝に行う方が無難です。

  足湯(そくとう)の効果は、冷えた足を温める点にありますので、風呂に入って、その後に行うことは避けて下さい。

  風呂に入った場合には、1,2時間後(身体が冷えてから)、行って下さい。足湯は一部分を温めることに意味があります(交感神経過緊張にすることに意味があります)。

脚湯(きゃくとう)

  脚湯は風邪をこじらした場合や肺炎などにも有効な方法です。

  やり方は、足湯と同じですが、足だけでなく膝まで湯に浸けます。実際問題として膝まで入れられる容器がないと思いますので、お風呂の湯を10数cm余りの高さまで入れ(膝とふくらはぎが完全に湯につかるまで入れ)、そこに脚を入れます(膝立ちします)。膝が完全に沈むまでお湯を入れる理由は、膝の付近にリンパ節が集中しているからです。あとは、足湯と同じです。時間は6分間、湯の温度は我慢できるギリギリの温度にしてください。

足湯(そくとう)についての私見

  足湯の効果ですが、足湯は冷え解消点の調整よりはるかに効果があります。湯で足を温める目的は、足を温めることではなく、足を流れる静脈中の血液を温めることにあると考えています。全物質中で比熱が最大である湯であるからこそ、湯に近い比熱を持つ血液を温めることが可能になるわけです。この暖まった血液は、大静脈を通って心臓に入ります。

  心臓の温度は40℃以上ありますが、ここで血液は温められ、肺に送られます。しかし、非常に冷えた血液が心臓に来た場合には、十分温められずに肺に行きますので、肺も冷えることになり、肺も疲労します。しかし、温められた血液が肺にくると肺も元気になり、そこから心臓に戻った血液が動脈を通じて全身に送られることになります。

  血液はおよそ1分で全身を流れるますので、6分の足湯で暖かい血液が全身に6回流れることになります。回数が増すほど心臓に戻ってくる血液の温度が少しずつ高くなり、心臓をでる血液の温度も高くなるはずですので、それによって、特に冷えに弱い腎臓などの臓器は活性化することが期待できます。

  一方、心臓で温められた血液が全身を流れることによって体温調整をしているわけですが(視床下部で体温を設定しています)、血液の温度が上がりすぎますと体温調整が困難になります。これが、足湯を長く行ってはいけない理由だろうと考えています。

  また、リンパを省きましたがリンパと血液は一体ですので、リンパについても血液と同じ効果を与えていると考えられます。この場合、心臓に対応するのは脾臓ですが、脾臓も心臓に次いで2番目に温度の高い臓器ですので、リンパが冷えていると疲労するはずです。従って、暖かいリンパが流れれば、脾臓の負担も少ないと考えられます。

   このように考えれば、足湯より脚湯の方が遙かに効果のあることをご理解いただけると思います。また、本サイトが、足湯において足の甲がギリギリ沈むまでの高さに湯を止めるのではなく、くるぶしの上まで湯を入れる方式をお勧めする理由もお分かり頂けると思います。

  いずれにせよ、足湯によって冷え(すなわち、血液循環の停滞)が解消されていくはずですが、その後足を冷やしてしまっては、余り効果がありません。従いまして、足湯の後も足を冷やさないように注意する必要があります。

トルーレイキ法
健康(回復)法