トルーレイキ法

 

汗とクーラー(汗の内攻)

2011年06月25日

汗とクーラー

  急遽、健康(回復)法を新設いたしましたが、その理由は、夏場を迎えるにあたり、汗をかくことの重要性とクーラーの風に注意していただく必要があったからです。

  暑くなると汗をかくようになりますが、出る汗は出し切る必要があります。
  そうすると、その後に出る汗はきれいな汗(水)になります。すべての汗は殆ど水ですが、きれいな汗とは老廃物などの不純物が少ない汗という意味です。
  暑くなると水分を良くとりますが、クーラーなどで汗をかきにくくすると、下痢でもしない限り、すべて腎臓で処理をしますので、腎臓の負担が増します。

  さらに冷たい液体を大量にとると身体を冷やしますが、腎臓は冷えに大変弱い臓器ですので、この弱った臓器を酷使することになります。冷えだけで腎臓は弱りますが、その状態でさらに腎臓を酷使するわけですから、腎臓は衰えます。多くの方は、この危険性をあまり認識しておられません。

  そのため、現代社会では汗をかくことを嫌いますので、汗が出始めると、クーラーを強くしたり、その側に寄って汗を抑えようとします。これが、健康に良くない行為であることをご理解下さい。

  もちろん、暑いと冷房に頼ることは致し方ありません。ただ、限度があります。飲み物も同じことが言えます。暑いときに冷たいものを飲むのは、仕方ありません。しかし、余りにも冷たいものをガブ飲みするのは、危険な行為です。特に、年齢が行くほど内臓は耐える力が弱くなります。

内攻する汗

  出てくる汗を途中で止めてしまいますと、汗は内攻します。この汗は不純な体液ですから、体液バランスを壊し、自律神経の緊張(筋肉の緊張→血流の停滞→低体温)をもたらします。また、体液バランスを調整するために腎臓に負担がかかります。

  汗が内攻し易い(冷やし易い)部位として、首と背中があります。

  言い換えますと、暑い時期に背中から風を受けるのは健康に悪く(汗が内攻して)、上記のような問題を抱えることになります。さらに、汗の内攻は動脈硬化を促進します。また、心臓を悪くする危険性があります。繰り返しますが、背中に(クーラーの)風をあててはいけません!

  また、首の汗を内攻させますと、首の血行が悪くなり、咳が出るようになります。そして首の血行が悪くなると心臓にくる場合と脳にくる場合があります(汗が内攻すると、通常、脳に来ます)。めまいや頭痛程度なら良いのですが、それ以上の危険性もあります。首に風を当てることによって首の汗の内攻が脳にくる危険性にご注意下さい。

<補>

  ちなみに、寒い時期には、正面から風を受けるのは好ましくありません。
  寒い時期の正面からの風邪は心臓に来ます。
  従って、野口療法(整体)では、自転車に乗らないように指導しているはずです。(私は自転車に乗りますが、多少対策をして乗っています。)

<汗の役割>

  汗の一番の役割は、体温調節ですが、同時に、毒素(不要物)の排泄、さらには皮膚呼吸の促進などがあります。要するに、汗は身体の恒常性維持(ホメオスタシス)の発現であるわけです。ですから、汗を押さえることが如何に不自然・不健康なことであるかお分かり頂けると思います。

  人間の身体の表面を液体か柔らかいものでぴったり被い、皮膚呼吸をできなくすると、多分死んでしまうでしょう。汗を抑えることは、これまで述べてきた弊害以外に、(僅かですが)呼吸を妨げる行為でもあるのです。

<夏場の身体に良くない例>

男性
  昼間、冷房の効いた室内で、冷たい液体を大量にのみ、夜間、よく冷えたビールを沢山飲み、夜通しクーラーで身体を冷やす。おまけに大食漢で、沢山食べて、暑い暑いを連発する。
  このような人は、一般に太り気味で、生活習慣を変えない限り、糖尿病などを患う可能性が高くなります。そして、腎臓疾患→人工透析への道を走ることになります。(それ以外に沢山の悪い可能性がありますが一例に留めます。)

女性
  一般に、無害とは言い難い物質を顔などに沢山塗りたくる傾向があります。しかも人生のかなりな時間を割いて熱心に行っています。*1)そのため、男性に比べて汗が出ることを非常に嫌う傾向があるといってよいでしょう。

  また、暑い時期に冷やし易い処、冷やしてはならない処は首・肩と背中ですが、暑い時期には首・肩と背中を殆ど丸出しにしている女性が少なくありません。殆どすべての女性はここを無防備にさらしています。このような方が、オフィスなどで首・肩や背中にクーラーの風を受けている可能性は少なくないでしょう。このような方は、原因不明の頭痛などに苦しめられるはずです。

  従って、女性は、汗の内攻だけでなく、一般に冷えの問題を抱える方が多くなります(汗の内攻も、冷えの一種です)。多くの女性は、夏冬問わず冷えを招く行動をしています。冷えの問題は、極めて重要であり、深刻な問題ですので、別項で詳しく説明します。

<補> 化粧品

  皮膚は、よほど小さな分子で無い限り吸収しません。特に高分子は全く吸収しません。*2)ビタミンですら吸収されません。ただ、重金属イオンなど、水に溶ける小さな化学種は体内に吸収されます。従って、最近の化粧品は、十分考慮されているでしょうが、多くの危険性をはらんでいるはずです。予想しないものが含まれている場合には、検査には引っかかりませんので見過ごされます。特に髪の毛を染める染料は、一般に危険だと考えていただいた方がよいと思います。

  また、目の周りは、皮膚が大変薄いので、不純物を吸収し易い傾向があります。

  むかし、肌を色白に見せるために女性が顔や首筋などにおしろい(白粉)を使用していましたが、江戸時代から昭和の初めにかけて、この白粉に鉛白が使用されていました。従いまして、白粉を多用する女性や舞台俳優は、鉛中毒になり、その結果、胃腸病、脳の病、神経麻痺などを引き起こす例が頻発し、死に至る場合も沢山ありました。
  現代でも、これほど顕著ではないにせよ、長期的な皮膚吸収により、身体に害を与えている可能性を排除すべきではありません。


*1) おしゃれな女性の方には大変失礼な書き方をしてしまいました。本当に申し訳ありません。このサイトは理屈っぽい内容ですので、余り女性には好まれないことを前提に書いています(ゴキブリも出てきますし・・・)。ただ、女性、特に母親の方には、是非理解して、実践していただきたい内容を多く含んでいますので、女性の方にも訪問していただき、じっくり見ていってほしいという願望は少なからずあります(ですから、ゴキブリの写真を載せることは自粛しております)。
  私には女性美について論じる見識は全くありませんので、このようなことを書くのは大変気がひけるのですが、女性美の原点は健康ではないかと考えています。一般に、若い人が美しく見えるのは、健康であることが要因の一つではないでしょうか。
  お化粧に費やす時間を半分以下に減らし、余った時間をトルーレイキ法の訓練に費やしていただければ、肌につやが出て、シミなども薄くなり、若く見えるようになりますし、集中力や実行力も向上するはずです。そうすれば、心身両面においてより健康に、より美しくなると思いますので、お化粧に沢山の時間を費やすのは大変もったいない気がします。まあ、野暮な繰り言かもしれませんが。


*2) 高価なコラーゲン入り化粧品やコラーゲン入り飲料・食品に人気があるようです。しかし、コラーゲン入りの化粧品を顔に塗っても、コラーゲンはタンパク質(高分子)ですから、皮膚から吸収されません。

     絶対に吸収されません!


  また、高価なコラーゲン入りのものを飲んだり、食べたりしても、コラーゲンはタンパク質ですから、そのままでは腸で吸収されません。まず、胃でタンパク質であるコラーゲンは溶解(分解)されます。さらに体内で吸収されるものは、分解されたアミノ酸だけです。体内に吸収されるアミノ酸には元のコラーゲンの面影はどこにもありません。
  従いまして、私は、コラーゲン入りをうたい文句するビジネスを極めて冷ややかな目で見ています。

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