冷えの種類

 

健康教室 冷えの種類

2011年09月21日
2011年09月22日追加
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疲労は冷えである

  病気の原因として、しばしば、冷え、偏り(部分)疲労、食べ過ぎが指摘されます。しかし、実際には冷えだけで十分であって、疲労や食べ過ぎは、病気の原因としてみますと、冷えの一種に過ぎません。

  まず疲労について考えてみます。これは筋などの使いすぎ(長期の筋の緊張)です。自律神経でいえば、過剰なストレス、筋・骨格系でいえば、歪み(凝り)、そして血液循環でいえば、筋の緊張によって血管が収縮し、血液循環の停滞、つまり冷えが起きています。これが病気の原因になります。

食べ過ぎは冷えである

  食べ過ぎも冷えを生じます。食べ過ぎは消化器に負担を強います。言い換えますと、消化器系の筋を緊張させます。しかし、緊張が長くても継続的に緊張が続くわけではありませんから、対応する(毛細)血管の収縮が持続して冷えが起きるというわけではありません(度が過ぎると冷えを起こします)。しかし、消化器系を必要以上に働かせているわけですから、そこに血液が集まり、他に配分する血液が不足することになります。従って、他の部分の冷えを生じ、病気を招くことになります。自律神経でいえば、副交感神経の緊張になりますので、内臓系のストレスを生じていることになります。
  また、血液中の栄養素の量を増やしますので、様々な疾病を招きます。特に、冷えと結びついて各種傷害を招きますが、これは「冷えによる病気の種類」のページで説明します。
  ただ、過度の食べ過ぎは、消化器系の使いすぎになりますので、疲労を招きます。従って、消化器系の臓器(主に、胃・肝臓)に凝りなどを生じ、冷えを生み、これらの臓器の疾患を招きます。

外部からくる冷え

  外部からの冷えがある場合、血液循環が正常であれば、外部の冷えに対して血管を収縮させて血圧を上げ、毛細血管などの血流を増やして、体温を上昇させます。ただ、身体が冷える場合、身体の末端部から冷えてきます。(末端部分は、血液循環によって体温を維持させることが難しい部分です。)
  特に、手足の指先、肩、そして首も直接外気にさらすことが多いので注意が必要です。手の指は、良く動かしていますし、気づきやすい部分ですが、足は心臓から最も離れた位置にありますので、ここの冷えは注意する必要があります(厚い靴下を着用すること)。

  冷えるとすぐ尿意をもよおすことで分かりますように、冷えに最も弱い臓器は腎臓です。一般に、体温の低下は血流の低下を意味しますから、臓器の活動を阻害しますが、特に、腎臓が大きな影響を受けます。

精神的ストレスによる冷え

  精神的な緊張が強い人は脳の働きが活発ですから、一般に、血が上に行く傾向があります。一種ののぼせ状態です。従いまして、下半身の血流が不足し、下半身の冷えを招く傾向があります。当然、足先は冷えていますが、これは内部要因による冷えですので、血液が下半身にも十分流れるようにしない限り、いくら靴下を重ね着しても意味がありません。従いまして、このタイプの方は胃や腎臓に障害を生じる場合が少なくありません。

  男性に比べますと、女性の方が下半身の筋肉が少ないために発熱量が少なく、下半身の冷えに弱いと言えます。そのため、知的な女性・神経質な女性ほど下半身冷えの悩みを抱えることになります。昔々、その昔、「女は何も考えずに笑っとりゃーえー」なぞとおっしゃる勇気ある御仁が少なからずいましたが、恐ろしいことに、肉体面から考えると、的を射ている面があります(いまでもそのように考える男性がいらっしゃるかもしれません。しかし、その考えは、正しい!とはいえません)。

骨盤の弾力低下による冷え

  骨盤は下半身を流れる血流(リンパ)の要になっていますから、骨盤の弾力が低下しますと下半身に流れる血流が悪化し、下半身の冷えを起こします。精神的ストレスによる冷えと似た状態ですが、元々、精神的ストレスは骨盤の弾力を悪くします。

血流の偏りによる冷え

  血流の偏りも冷えを生じます。頭に血が上るのも血流の偏りの例ですが、顔がほてる、足がほかほかして気持ちがよい、身体が熱いなど、これらはその部分に血液を集めますから、他の血流不足を生じ、冷えを招きます。

冷えの種類はストレスの種類だけ、歪みの種類だけある

  過剰なストレスは内部からの冷えを生じます。過剰なストレス、その結果としての筋の緊張があれば、そこに冷えが生まれるわけですから、冷えの種類は、ストレスや身体の歪みの種類だけ存在することになります。そして、冷えによって生じる症状も様々です。次回は、そこに焦点を当てて説明する予定です。

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