トルーレイキ法

 

自律神経と内臓

2015年11月23日

神経の種類(まとめ)

  自律神経の最後として「自律神経と内臓」を書くのに間が開きすぎましたので、最初に神経についてまとめておきます。(間が開いた理由は、臓器の絵を描いて説明するつもりでいたからですが、結局、簡単な図にしてしまいました。)
  神経系は、情報を処理する中枢神経(ちゅうすうしんけい)と情報を伝達する末梢神経(まっしょうしんけい)に分かれます。
  中枢神経は、情報を統合して処理するために脳と脊髄(せきずい)に集合してします。そして、中枢神経以外の神経を末梢神経と言います
  末梢神経は、体温、血圧などを一定に保ち、臓器の働きを調整する自律神経と意識で制御できる体性神経に分けられます。
自律神経と体性神経

自律神経と内臓

    対外的な動きは体性神経が、体内的な働きは自律神経が調整します。そして、自律神経の主な役割の一つが内臓の制御でした。
  ここでは、主な臓器・器官と自律神経の関係を示します。
  多くの臓器は、交感神経と副交感神経の双方に(二重)支配されていますが、ひ臓と副腎は交感神経による単独支配です。
  主要な臓器の血流は交感神経が支配していますので、病気が血流異常によって生じるとすれば、病気は、基本的に交感神経の異常(過緊張、不活性)によって生じます。この点で副交感神経を重視する多くの専門家と意見を異にします。
  自律神経は無意識に支配されていますが、交感神経は意識(感情)の影響を強く受けます。つまり、交感神経の異常は感情(正確には情動)によって生じます。そして、交感神経の異常がストレス(心身の歪み)を招きます
  病気は、長期的な交感神経の異常、つまり、強いストレスが持続した結果です。
  交感神経の異常は、身体の状態を緊急(非常)事態に設定しますので、身体はいつまでもそのような状態を続けることができません。従って、病気になります。
  また、「副交感神経優位を保つと、交感神経優位の時より血流が増えるので病気になりにくい。」という医学の専門家がいますが、それは間違いです。
  交感神経優位のときと副交感神経優位の時では、増える血流は臓器によって、異なります。
  あえて言えば、副交感神経優位の時より交感神経優位の時の方が身体を流れる血流は増えます。心臓の心拍数と収縮力が増加するからです。従って、副交感神経優位の方が血流は(増えるのではなく)減るのです。
  ただし、交感神経過緊張が続くと、血流は低下する危険性があります。

自律神経と臓器の関係(表)

副交感神経優位
器官名
交感神経優位
活動抑制
大脳
活動亢進
瞳孔縮小
瞳孔拡大
気道収縮・粘液分泌増加
気管・気管支
気道拡張・粘液分泌減少
心拍数&収縮力減少
心臓
心拍数&収縮力増加
副交感神経は作用しない
ひ臓
収縮
ぜんどう運動亢進
ぜんどう運動抑制
分解機能抑制・合成機能亢進
肝臓
分解機能亢進・合成機能抑制
分泌亢進
すい臓
分泌抑制
胆汁分泌亢進
胆のう
分泌抑制
副交感神経は作用しない
副腎
アドレナリンなどの分泌亢進
機能亢進
腎臓
機能抑制・レニン産生
ぜんどう運動亢進
ぜんどう運動抑制
排尿促進
膀胱(ぼうこう)
排尿抑制

自律神経と臓器の関係(図)

自律神経と臓器

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