副交感神経優位で起こる病気 |
逆に、リラックスしすぎた場合、副交感神経が過緊張になり、リンパ球が増えすぎてアレルギー疾患になります。これは、免疫が過剰な状態で発症する病気ですから、ぜいたく病、過保護病と言えるかもしれません。
また、副交感神経の過緊張が続きますと、低血圧、(筋肉からの発熱が減少するため)低体温になります。従って、(女性の場合に多いのですが)リンパ球過剰による低体温のためにガンになる人もいます。
福田−安保理論による病気の分類
アレルギー疾患
アトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・鼻炎・花粉症・ジンマシン
など
リンパ球過剰の場合、ウイルス感染で過剰反応を起こすことが多い。
風邪・カタル性異常などの場合、高熱が出やすい
腫れやすい
血管拡張による影響
また、副交感神経優位の状態では、心臓の拍動がゆっくりになり、血管が拡張して、心身がリラックスします。この状態が切り替わらずに続きますと、以下の症状を示すようになる可能性があります。
血管拡張(血流増加)
動脈の血流が増加するために、静脈で血流が停滞し、その結果、
鬱血状態(動脈・静脈の血流バランスの悪化)・のぼせ
アトピー性皮膚炎・花粉症
小児ぜんそく
などになります。
排泄の亢進
下痢・骨粗鬆症・癒着性腸閉塞・腎性低尿酸血症
など
知覚過敏
かゆみ・痛みの増加
しもやけのかゆみ・頭痛の増加
など
リラックス
うつ病・気力の減退・食欲亢進
など
副交感神経優位が続く場合の問題点
副交感神経の過緊張が続きますと、今までストレスとも思えなかったものがストレスとして感じるようになります。
立つのが面倒
歩くのが面倒
動くのが面倒
考えるのが面倒
など、本来、生存に必要な事柄がストレスとして感じられるようになります。
このような状態に陥りますと、その実態を理解して対処する必要があります。
療養させることによって、ますます悪化する可能性があるからです。