トルーレイキ法

 

レイキ法雑感 - 胸式呼吸と腹式呼吸の補足(私見)

 

補足(私見)

  呼吸法が健康と関係があるということは、呼吸は血流と関係があるということであり、従って、(当然のことですが)自律神経と関係があるということになります。一方、自律神経は基本的に意思で制御できませんが、自律神経に支配されている呼吸は、自分の意思で、ある程度制御できます(呼吸は延髄で制御されています)。従って、呼吸を制御することにより、自律神経を逆に制御することが、ある程度可能になり、呼吸によって健康状態に影響を与えることができるわけです。

  自律神経については健康教室で詳しく説明していますが、要するに、自律神経は、交感神経と副交感神経の総称で、交感神経は活動的な状態にあるときに優位になり、副交感神経は、リラックスしているとき(落ち着いているとき)に優位になります。臓器に着目しますと、胸の位置付近にある気管支と心臓は、交感神経が優位になると活発に活動します(ここでは交感神経系の臓器と呼ぶことにします)。お腹付近にある腎臓や胃などの内臓は、副交感神経優位の状態で活発に働きます(形式上、副交感神経系の臓器と呼ぶことにします)。

  逆に言えば、気管支や心臓を刺激すれば交感神経が活性化し、腎臓や胃などの内臓が刺激されると副交感神経が活性化されます。食事をすると胃が活動を始め、眠くなったり、落ち着いた状態になることからご理解いただけると思います。

  脳や心臓は交感神経系   脳や心臓が刺激されると交感神経が活性化
  腎臓や胃などの内臓は副交感神経系   内臓が刺激されると副交感神経が活性化

 次に、呼吸について考えますと、胸式呼吸は(主に)気管支を刺激し、腹式呼吸は、横隔膜の上下によって(主に)内臓を刺激します。

  結局、

   胸式呼吸は交感神経を(主に)活性化する、
   腹式呼吸は副交感神経を(主に)活性化する、

ということになります。

  レイキ(気)の操作は、副交感神経優位の状態で行います。これが、レイキ法、気功、ヨーガ、さらには野口療法などで腹式呼吸が基本になっている理由です。

<注>
  両方の神経が刺激される状態では副交感神経よりも交感神経の方が優先されますから、心配や怒りなどの精神的ストレスがある場合には、腹式呼吸を行っていても副交感神経優位の状態になり難い傾向があります。ただ、意識を集中しますと腹式呼吸を行うことによって徐々に心が落ち着き、副交感神経優位の状態になります。これは、武道などを含めて、昔から実践されてきたことです。

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