トルーレイキ法

 

レイキ法雑感 - 胸式呼吸と腹式呼吸

 

  呼吸は、横隔膜と肋間筋(ろっかんきん)という肋骨の間にある筋肉、および頸部と腹部の筋肉の動きによって行われます。

胸式呼吸

  胸式呼吸は、胸腔を広げるために肋骨を開いて(広げて)肺を膨(ふく)らませる呼吸(主に肋間筋を使います)で、腹式呼吸は、横隔膜を下げて肺を膨(ふく)らませる呼吸です。肺自身には膨張・収縮するための筋肉がありませんので、肺の外側の空間を膨張・収縮することよって(肺の内と外の圧力差を変えることによって)空気の出し入れ(呼吸)をしています。

  胸式呼吸では肺の下部2割ほどが機能していないため、年齢と共にこの部分の肺胞*1)が萎縮していきます。(一般に、使わない組織は死滅し、多くは脂肪に変わります。)従って、年齢とともに肺活量が減少し易い呼吸になります。

腹式呼吸

  横隔膜呼吸とも言います。
  腹式呼吸では、この機能していない肺胞を活性化させる効果がありますが、逆に、上部の肺胞は胸式呼吸ほど活用されません。しかし、胸式呼吸に比べますと腹式呼吸は、全体として肺胞の利用効率がかなり上がります。

  実際には、純粋な胸式呼吸や腹式呼吸はなく、両者の混ざった呼吸になっています。従いまして、胸式呼吸は胸式呼吸の割合が大きい呼吸で、腹式呼吸は腹式呼吸の割合が大きい呼吸という意味になります。


*1)肺胞は、肺の容積の85%を占める多数の小さな袋状のもの(直径約0.2mm)で、そこで血液に酸素などを取り込んだり、血液から炭酸ガスを放出したりしています(ガス交換を行う所)。また、成人の肺胞の全表面積は、平均98m2位になりますので、非常に広いことが分かります(小腸も栄養を吸収する場所ですから表面積は巨大です)。

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