健康社会

 

なぜ医者の治療を受けると早死にするのか

2015年11月18日
2015年12月31日 微追加

 
本書の内容説明(要約)

場の医学      341ページ  定価1,500円(税込み1,620円)
     東京図書出版 2015年11月13日 初版発行

  本書は、一般向けに書いた健康に関する実用書ですが、筆者が見いだした多くの事柄を含む学術書でもあります。西洋医学に基づいた西洋医学の批判書、あるいは新しい概念に基づく西洋医学の書ともいえます。それが日本医学です。
  何より健康を維持して病気を治す簡単な手法を紹介した健康と長寿のための秘伝書です。
  現在の社会は、医者や薬がいくらあっても病気が減らない病気社会ですが、これは現在の西洋医学による医療体制の結果です。
  このことは、イスラエルにおける医者のストライキでその期間中の死亡率が半減したことなどから明らかです。

  一方、病気を防ぐ方法、医者や薬がなくとも病気を治せる方法が分かれば、医者や薬がほとんどいらなくなります。これが健康社会です。
  本書の最大の目的は、健康社会が実現できることを多くの方に理解していただくことにあります。
  筆者は、日本のみならず世界を健康社会に変えることに意欲を持ち、執念を燃やしています。これは天命であると考えています。そのための第1ステップが本書の出版になります。

  まず第一部 基本編では、西洋医学は、薬や手術で体を痛める治療、つまり、肉を切らせて骨を切る療法であり、多くの場合、医者の治療を受けるほど体がボロボロになり死を早める結果になる治療法であることを説明しています。
  もちろん、西洋医学は目前に迫った死を救える場合も少なくありません。西洋医学は、緊急の治療、救急医療には不可欠です。しかし、西洋医学には人を健康にする処方箋がありません。
  従って、人を健康にするという方法論はもちろんのこと、人を健康にするという発想自体がありません。

  本書の主張は、すべての病気は血液の病気であるということです。多くの医者はがんなどを臓器の病気と考えています。
  つまり、各種の病気は臓器の病気というとらえ方をしています。だからこそ、循環器科、消化器科、泌尿器科などのセクションに分かれていて、他のセクションとは独立した(無関係の)体制になっています。

  しかし、病気は、血液循環の停滞によって起こります。血流の停滞(低下)があると、その部位では、各細胞に送られる酸素や栄養素が不足するので、やがて細胞が弱り死に至ります。そうするとその部位を掃除する、あるいは修復するために(免役細胞が集まって)炎症が起こります。
  また、血流の停滞が続くとそこでは免疫力が低下するので病原体の繁殖が起こり、それを撲滅するために炎症が起こります。
  つまり、血流の停滞(低下)があると(免疫力が低下して)炎症が起こります。
  そして、炎症によって血流停滞が解消しなければ、炎症が続き慢性炎症になります。これが臓器の病気です。
  さらに慢性炎症が続くと、がん、動脈硬化、糖尿病などの病気を誘発することになります。
  要するに、病気は血流停滞(免疫力の低下)、つまり炎症によって起きることになります。
  これが病気のメカニズムに対する筆者(本書)の考え方の主たる部分になります。

  なお、炎症が病気の原因であるとする考え方は非常に意外だろうと思います。
  慢性炎症が、様々な病気の原因になることは知られていました。例えば、脂質や血栓などの付着した血管壁に慢性炎症が生じると動脈効果を起こしやすくなります。その結果、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症などの発症につながります。
  しかし、炎症は病原体の繁殖や不要物の除去等のために行う体の防衛反応(恒常性維持機能の一部)なので、これが万病の病気の原因とは考えにくいわけです。西洋医学は血液循環という視点で病気を考えることがありませんでした。
  これが現在の西洋医学の欠点であり、盲点であったわけです。筆者の出発点は、この血液循環の停滞(免疫力の低下)こそ万病の原因ではないかという疑問にあったわけです。

  言い換えれば、私たちは、内臓に生じた慢性炎症を早期に鎮めれば病気になりません
  ところが、西洋医学は慢性炎症を鎮めることができません。そもそも、西洋医学の治療は、免疫力を一時的に下げる治療であり、慢性炎症を生じる、もしくは促進する治療法です。
  従って、慢性炎症から誘発された病気になって初めて治療対象になることが少なくありません。
  つまり、西洋医学は、家が燃えだしてから消火を始める手遅れ治療が得意であり、そのため、家が半焼することや全焼することもあります。
  要するに、西洋医学に頼る限り、病人が増え続ける病気社会が続きます
  また、がんになるのは偶然ではなく、不摂生(主にストレスと足の冷え)の結果であること、さらに、老化を早め、大病を招く主犯は、慢性炎症、酸化、糖化反応であることを説明しています。
  そして、健康を維持する三原則は、
       1.熟睡(過剰なストレスの防止)
       2.足を冷やさない
       3.少食(食べ過ぎない)

です。

  一方、第二部 実践編では、健康を維持する方法(病気の予防法)、さらに内臓などの病気の簡単な改善方法などについて説明しています。
  つまり、臓器の異常(慢性炎症)は、誰にでも簡単に分かり、また鎮めることができます。従って、大病に罹ることはありません
  従って、医者も薬も殆ど不要な健康社会は簡単に実現できます。これが第二部の主張です
  さらに、薬やビタミン・ミネラル剤などに代わって、植物栄養素が活用される時代が来ることを予想しています。なぜなら、健康と長寿を保証する強力な機能(能力)が植物栄養素群にはあるからです。
  一方、薬に頼る生き方は早死にする生き方であり、よほど偏食をしない限り総合ビタミン・ミネラル剤は何の役にも立ちません。もちろん、満足に食事のできない国や地域では、総合ビタミン・ミネラル剤の存在は全く無意味というわけではありませんが。
  第二部は、具体的な健康法、病気の改善法等を記していますが、この実践編の目的は、健康社会が実現可能であることを理解していただくことにあります。
  まず、健康を維持する基本は、胸式呼吸を腹式呼吸にすることです。瞑想の習慣が身につけば理想的です。
  また足の冷えを防ぐことです。足の冷えの確認法と足の冷え解消法を説明しています。
  さらに猫背の危険性と改善法、少食の必要性、食べ物の質の重要性について説明しています。
  そして、健康を維持して老化を抑制するカギはミトコンドリアにあること、そしてミトコンドリアを活性化する方法について説明しています。
  次に、具体的な病気の改善法について説明しています。
  まず、風邪やインフルエンザの特効療法として、特別な足湯(そくとう)脚湯(きゃくとう)があります。
  また万病は炎症、つまり臓器の慢性炎症から始まりますが、臓器の慢性炎症を見つけ、また改善する方法として腕のA点とB点があります。さらに脇腹に沿ってしこりを探せば、対応する臓器の異常が分かり、その部分の調整で異常が改善されていきます。
  普通の人には、しこりや硬結を見つける(感じる)のは難しいと思いますが、押すと痛みを感じることで分かると思います。
  特に、腕のA点の異常(痛み)を確認することによって、脳梗塞や脳出血、あるいは心筋梗塞などの危険性から解放されます。
  その他、アレルギー症、アトピー性皮膚炎、子宮筋腫、極端なヤセあるいは太りの改善方法などを説明しています。
  そして、寝付きの悪い人や眠りの浅い人に有効な眠りの急所を紹介しています。
  結局、少食に注意すれば、誰でも健康の三原則(熟睡、少食、足を冷やさない)を実行できます。
  そして、抗炎症、抗酸化、抗糖化反応などの効能を持つ植物栄養素群を摂取していれば、誰でも健康生活が送れるようになり、健康社会が実現できます。
  今後、有効な植物栄養素群に関する商品が数多く現れ、多くの人が薬やビタミン剤などの代わりに摂取するようになることが予想されます。そうなれば健康社会が目の前に来たことになります。

  第三部 理論編は、より高度な知識、専門的な知識を求める方のために書かれています。
  まず、体の状態を支配している自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、それぞれの神経が優勢なときに、抑制される臓器があります。抑制されるということは、同時に血流低下を招きます。
  例えば、交感神経過緊張が続くと、消化器系や泌尿器系の血流低下が続くので、それらの臓器で慢性炎症が生じます。要するに、交感神経過緊張あるいは交感神経不活性の状態が続くと、活動が抑制され、血流低下が続く臓器があります。このような状態の臓器で慢性炎症が発生して、それが病気になります。つまり、
    交感神経過緊張が続くと、胃腸や腎臓、肝臓、すい臓などで異常が生じます。
    交感神経不活性が続くと、大脳、心臓、肝臓などに異常が生じます。
  病気は自律神経の異常によって生じますが、具体的には、臓器・腺などの血流低下によって起きるわけです。このことは、病気の原因が慢性炎症であることに気づけば、必然的に導かれる結論になります。
  病気の原因は冷え(血流停滞)、つまり、炎症ですが、この炎症を招く大きな要因が足と肩周辺の冷え、そして過剰なストレスです。ほとんどの病気は、この二大要因によって生じると行っても過言ではありません。
  ストレスは心身に生じるゆがみですが、多くのストレスは精神的な要因によって生じます。
  ストレスは自律神経(主に交感神経)によって生じますが、その源は視床下部及び大脳辺縁系です。そして、大脳辺縁系を制御しているのが前頭葉(前頭前野)になります。
  従って、感情は大脳辺縁系を通じて、情動として交感神経に影響を与えてストレスを生じさせます。
  つまり、感情は免疫力に大きな影響を与える(免疫力は感情に左右される)わけです。

  また、花粉症、アトピー性皮膚炎などの病気のメカニズム、なぜ余り食べないのに太るのか、なぜ、たべても痩せるのかなど、その原因を初めて明確化しています。これまで医者には理解できないことでした。
  そして、西洋医学で定義できなかった健康を明確に定義しています。従って、病気も定義しています。
  同様に、自己(自然)治癒力も大学の医学部では教えられない言葉であり、厳密な定義はありませんでした。本書では、自己治癒力を定義しています。

  さらに日本医学場の医学という新しいジャンルをつくりました。これから新しい学問が始まります。
  例えば、生命場という言葉は、昔から使われてきましたが、誰も定義できない空想的な概念でした。
  しかし、本書では生命場を明確に(科学的に)に定義しています。従って、手当療法(触手療法)の有効性を科学的に説明できるようになりました。
  分かりやすく言えば、手当療法は、血液循環を良くして免疫力を高める(ミトコンドリアを活性化する)療法です。
  私たちは、年をとっても重い病気になったり、膝や腰などが曲がったり、歩けなくなったりする必要は無いのです。介護老人などは、本来、存在すべきではありません。これらの人々は、西洋医学の無力さの結果であり、西洋医学の犠牲者です。本人だけでなく、家族など多くの人々が介護や費用負担という形で犠牲を強いられています。
  従って、私たちは、私たちの身近に、西洋医学より信頼のできる療法(日本医学)があることを知る必要があります。本書はそのことを説明しています。それが健康社会への道になります。

  また、本書は、不適切な椅子による身体の歪み(特に猫背)が健康を損ね、社会に悪影響を及ぼしていること、そして過度な室内調整が人間を虚弱にすることに警鐘を鳴らしています
  特に幼児期の環境を快適にすればするほど、本人の環境適応能力及び生命力の源である副腎の発育を阻害し、精神的、肉体的に大変もろい人間を育てます
  いじめ、切れやすさ、自殺、精神の病、アレルギーなど、その源は副腎の発育不良あるいは副腎の異常にあり、社会はそのことに注意を払うように訴えています。

 

 

 

 

 

レイキ