病気を知る方法4 足の形 |
足を見て病気を治す方法として柴田観趾(かんし)法があります。ここで、趾(し)は足の指を意味します。
野口療法(整体)も柴田観趾法の考え方を取り入れた部分があります。
本欄での説明は、柴田観趾法に似た部分もあれば、全く異なる部分もあります。
理由は、柴田観趾法の考え方が基本的に東洋医学の考え方に基づいているのに対して、トルーレイキ療法(場の医学)の考え方が西洋医学と古来からの経験に基づくからです。
足形から見る健康
標準的な人の足
すべての指が伸び、指先にも丸みがあり、5本の指の均整がとれています(図1参照)。
足全体に弾力があり、柔らかく、生色があります。
右の親指が左の親指よりも少し大きめです。
<注意>
足の甲が高い人は、脳卒中などになり易い。
足の甲が低い人は、糖尿病などになり易い。
足指が平らで甲の上の方が厚い人は、心臓圧迫や座骨神経痛を起こし易い。
長生きする人の足
足の甲の部分が開き、親指が人差し指に寄っています(図2参照)。
指への血行が良く、病気をしにくい(足の血行をよくすることは健康維持に大変重要)。
下駄など、はな緒のある履き物が理想的なのは、親指と人差し指が常にくっつくようになるからです。
親指が人差し指にくっついていると、脚全体に力が分散され、血行も良く、病気をしにくくなります。
このような知見は先人の素晴らしい知恵ですが、西洋医学では夢想だにできないことです。
早死にし易い人の足
指が先に向かって開いています(図3参照)。
放置すれば、肋膜炎、神経痛、腰痛などをおこし、頭が重く、虚弱になります。
とりわけ、足先が細っている状態は良くありません。
指の根本の部分が狭くなっているので、これを広くなるように矯正すると改善します。
病気になり易い人の足
長生きし易い人の足に似ていますが、指の肉付きが悪く、間隔が開き、ばらばらになっています。
長生きする家系ではあっても、現在の健康状態が良くないことを表しています(図4参照)。
足指の形と内蔵の状態
良い足の指の特徴
まっすぐに伸びています(曲がっていると対応する内臓に問題があります)。
適度な張りがある(しなびていると内臓に衰え、指先が細くとがっていると、内臓が非常に衰えている)。
柔らかくて弾力がある(弾力がないと対応する内臓が衰えています)。
親指
親指は脳の状態を現しています。また、親指の根本は肝臓、指先は脾臓に対応します。
親指の裏側にでこぼこがあると、薬の使いすぎ(薬害)です。
親指の先端が細く三角型になり、爪が内に食い込むように巻き込んでいれば内臓が悪化しています。
⇒ 肝臓か脾臓(ひぞう)に問題を抱えている可能性があります。
他の四指
内臓に問題があると、図5のように対応する指が曲がり、持ち上がるようになっています。
また、左右に曲がっている場合も対応する内臓に問題があることを示しています。
女性の場合、きゅうくつな靴を履(は)くために、靴の中で指が曲がった状態にあることがあります。
とくに、とがった靴では、図6のように小指が曲がらざるを得ません。
このような状態を続けると、対応する内臓に悪影響を及ぼす恐れがあります。
人差し指(第2指)
第2指の状態は、基本的に胃と肝臓の状態を現します。
主に、左が胃、右が肝臓です。ただ、心臓や肺も関係しているように思います。
指が図7のようなひょうたん型をしていれば、胃に問題のある可能性が高くなります。
中指(第3指)
第3指の状態は、腎臓(泌尿器系)の状態を現します。
また、副腎の状態を反映している可能性もあります。
薬指(第4指)
第4指の状態は、生殖器系の状態を現します。
子宮前屈や後屈の傾向、あるいは子宮筋腫などがあれば、薬指が曲がっています。
この指が曲がっている女性は、子宮前屈か後屈の傾向狩ります。
なお、生理痛は腰椎4番を1,2分調整すれば治るので、私自身は薬指で調整した経験が無いのですが、原理的に生理痛は左の薬指に触れていると治るはずです。
また、薬指に触れていると骨盤を調整してくれます。薬指は、読んで字のごとく、薬となる指なのです。
子指(第5指)
第5指の状態は、泌尿器系の状態を現します。
夜尿症の傾向のある子供はこの指が曲がっています。
親指は脳、小指は泌尿器系に対応
図8は以上のまとめの図になります。
内臓の改善方法
基本的に指を軽く握るだけで結構です(毎日5分)。
あるいは問題のある指を根元に押しつけるようにして数十回回してください(毎日行う)。
なお、指が曲がっている場合には、指を伸ばすようにして回してください。
頭がはっきりしないときは、足の親指をぐるぐる回します。
乗り物に酔う人は足の親指の先をもんで刺激し、血を指先に集めると効果があります。
食べ物に好き嫌いのある人も同じことをすれば効果があります。
小便の近い人は、足の小指を伸ばす感じで回してください。