放射能 冷え解消

 

放射能より冷え解消

2012年05月28日

  あの悲惨な東日本大震災と、福島原発の大変な事故から一年余り経ちましたが、放射能汚染の問題と福島原発の廃炉の問題は、その解決に大変時間がかかります。むしろ、これからが大変です。
  また、放射能の問題に立ち入ると、科学や理性と全くかけ離れた、妄想と怨念の世界に入り込む恐れがありましたので、一年近く前から書く予定をしていましたが、なかなか書く気になれませんでした。
  放射能の危険性は、基本的には、がんの危険性ですが、今回、がんの発生機構とがんの予防法のページを作りましたので、遅ればせながら、補足として追加します。
  放射能汚染地域で暮らす人々にとって、放射能に対する恐怖、とりわけ子供の健康に対する不安、懸念は払拭(ふっしょく)できないだろうと思います。そのような方々に、本ページが多少なりともお役に立つことを願っています。
  偏見と妄執(もうしゅう)に囚(とら)われることなく、冷静にお読み頂くことを期待しています。

放射能より怖い冷え

  ここまでの説明でお分かりのように、がんは免疫力の低下、つまり、冷えで生じます。
  もう一度確認しますと、がんができるには、まず、がん細胞が発生する必要があります。
  このがん細胞の発生要因の一つとして放射能があります。しかし、被ばくによってがん細胞の発生数が多少増えたとしても、それと臨床的ながんとは基本的に関係がありません。
  発生したがん細胞は、免疫機構によって滅ぼされるからです。
  臨床的ながんは、がん細胞が滅ぼされずに、増殖した場合に生じます。つまり、がんは、免疫力が弱いために、がん細胞の増殖を許した結果です。
  人間には、本来、がん細胞を撲滅できる十分な能力(免疫力)が備わっています。このことを信じられない方のために、すでに説明してきたことをもう一度、繰り返しておきます。

  人体には、毎日、たくさんのがん細胞が発生していますが、それをリンパ球などが見つけて、撲滅しています。従って、本来、人は、がんにはならないはずです。ただし、これは、健康な人、血液循環が良好な人の場合です。
  実際には、いつも健康というわけにはいきませんし、長年不健康な人もいます。その結果、血液循環の不良(局所的冷え)を招いて、そこで発生したがん細胞の撲滅に失敗し、さらにはがん細胞の増殖を許すことがあります。
  がん細胞がある程度大きくなっても、血液循環が正常にもどれば、それを撲滅できるでしょうが、がん細胞周辺の血液循環に問題(局所的冷え)があれば、がんは縮小せず、現状維持か増殖することになります。
  要するに、身体の一部に血液循環の停滞(冷え)があり、その領域でがん細胞が発生すれば、がんになる確率が高くなります。
  従って、(放射能だけではありませんが)冷えがある場合に、放射能は危険になります

   冷えなし + 放射能   = (がんの)危険性なし
   (冷えなし +    ?    =(がんの)危険性なし)
   冷え + 放射能      = (がんの)危険性増大
   (冷え +      ?    = (がんの)危険性あり)
  冷えが健康にとって最大の敵であり、放射能は脇役にすぎません。
  放射能は、冷えという主役がいて初めて悪役になります。もっとも、免疫系の対応能力を超える放射線を一度に浴びた場合は別です。その場合は、放射能ががんなど、健康被害を与える主役になります。
  そのようなきわめて特殊な場合を除けば、健康の最大の敵は冷えであることをご理解ください。

放射能と冷えの関係 − まとめ

  放射能と冷えの関係をまとめておきます。
  統計的、あるいは病理学的に、細菌やウイルス、たばこ、排ガス、放射能などが健康維持に有害であることは確かでしょう。
  しかし、これらの危険因子に注意するより、免疫機能の働きを弱めないことの方が重要です。
  免疫機能が健全であれば、上記の危険因子がつけ込む余地はないからです。
   細菌やウイルスが危険であっても、発症するのは一部の人です。
   発ガン因子でがんになる確率が高くなるとしても、圧倒的に多数の人は無関係です。
   圧倒的多数の人は危険因子の影響を受けませんが、その原因に関心がなさすぎます。
   要するに、世間や医学の世界では、わずかな確率で起こる危険因子に囚われすぎています。
  そして、免疫機能を弱める最大の要因が局所的な冷え、つまり(局所的な)血液循環の停滞です。自律神経の長期的な不調、あるいは過剰なストレスと言っても同じことです。これらが、(局所的な)冷えを招きます。
  冷えが怖い理由は、免疫力を弱めるからです。
  免疫力が弱まると、細菌・ウイルスや放射能などによる身体への攻撃によって生じた、組織破壊を回復する能力が弱まります。その結果、放射能などが危険になります。
  それ故、(局所的な)冷えが最も怖いのです。

放射能とがん

  放射能とがんの関係を考える前に、がんの発症率と被ばく線量の臨床的な結果を確認しておきます。
  一般に、放射線によってがんを発症する確率は、被ばくの無い場合に比べて、100ミリシーベルトで1.05倍、1,000ミリシーベルトで1.5倍とされています。
  そして、異論もありますが、200ミリシ−ベルト以下では、経験的に健康被害はないと考えられています。
  <注>
    被ばく量を表す単位であるシーベルトなどの用語は、次ページ<放射能関連の付録>をご参照ください。

  その根拠となるデータの一例を下図にします。下図を見ますと、おおむね上記のことが言えますが、300ミリシーベルト以下では、データの散らばりが大きく、一概に言えません。この図だけで判断すれば、300ミリシーベルト以下でも危険性があると言えますが、統計的に優位な差であるかどうかは微妙です。
  また、このようなデータとは無関係に、世間一般の常識としては、わずかの放射能でもあれば、危険であり、放射線被ばくについて、安全な閾(しきい)値はないとする考えがあります。物理学的な立場から言いますと、当然そのはずです。
  従って、世間では、放射能は微量でも危険とする立場と、経験的に200(100)ミリシーベルト位までなら危険はないとする立場に分かれます。この両者の考え方の論拠と違いは、(生物の特性を無視すれば)良く理解できます。

  ただ、太古の生物から人類に至るまで、長い歴史があります。ほ乳類に限定しても2億年以上です。この間に受けた自然放射線量を考えると、もし、ほ乳類に自己回復能力がなければ、自然放射線によって、遥か昔に滅びていたでしょう。
  従いまして、放射能は微量でも危険とする考え方は、成立しないはずです。ある水準までのダメージなら、免疫力が回復させます。放射能は微量でも危険とする考え方は、免疫力を無視した場合に成り立つであろう仮説です。

  このように、人間には免疫力があり、放射線量よりもその人の健康状態(免疫力の状態)の方が重要ですが、一般的には、そのことが理解されていません。確かに、がんの危険性は被ばく量が増大すると大きくなりますが、大量被ばくでない限り、危険性は本人の健康状態に大きく依存しているはずです。
    つまり、世間で信じられているように放射能を浴びれば、がんになる危険性が高まるというわけではありません。
  もちろん、被ばく量がきわめて多くなり、がんの発生件数が増えると、臨床的ながんと無関係とはいえなくなります。では、どの程度までの被ばくなら、臨床的ながんと無関係といえるのでしょうか。

  「健康教室」の「がん発生のメカニズム1(内的要因)」で説明しましたように、正常な細胞には、DNAの損傷を修復するシステムが備わっています。
  100から200ミリシーベルト以下の被ばく量であれば、DNA損傷があっても、ほとんどの場合、数時間以内に修復されることが分かっています。
  また、DNAを修復できない細胞はアポトーシス(細胞死)します。

  従って、経験則として認められているように、100から200ミリシーベルトまでの被ばく量であれば、健康に害を及ぼさないと考えて良いでしょう。実際、80歳の方は、自然放射能だけで、160ミリシーベルト位は浴びています。ただし、赤ちゃんは免疫力が弱いですから、大人の基準の10分の1位を想定すべきだろうと思います。
  一度に、100から200ミリシーベルト以下の放射線を浴びても数時間程度で回復するのであれば、1日数十ミリシーベルトの放射線を長期的に浴びても健康に問題がない可能性はあります。
  しかし、実際問題として、元々健康な人ばかりではなく、健康であっても、不調になるときがあるはずですから、常に免疫力による回復力があるとは限りません。
  アポトーシス(細胞死)が多いと、身体に負担を与えます(具体例として精子や白血球の減少)。このことも身体に変調を与える可能性があります。
  放射能によるがん細胞発生も多少増えることが予想されますが、このような形で免疫系に影響を与え続け、その負担が大きくなると、脾臓(ひぞう)の疲労を招く恐れもあります。
  また、一度に大量の放射線を浴びると、免疫システムが対応しきれなくなりますので、死滅する細胞が増えます。従って、長期被ばくと短時間の大量被ばくは、分けて考える必要があります。

  長期的な被ばくの場合、500ミリシーベルトあたりからがんになる確率が少しずつ出てくるようですが、健康状態の良くない人では、100ミリシーベルト以下からがんの確率が増え始める可能性もあります。
  しかし、重要なことは、いずれにせよ放射能によるがん化の割合が非常に少ないことです。驚くほど少ないのです。普通、がん因子として指摘される調査結果は、がんリスクが2以上の値であることが少なくありません。
  例えば、後で詳しく述べますが、喫煙の場合、肺がんリスクは、4.4ですから、喫煙者が肺がんになる確率は、喫煙しない人の4.4倍になります。
  ところが、放射能の場合、このがんリスクが、1,000ミリシーベルトで1.5、2,000ミリシーベルトでも2.0です。つまり、1,000ミリシーベルトの放射線量を浴びても、がんになる確率は、浴びていない人の1.5倍、2,000ミリシーベルトで2倍です。言い換えますと、2,000ミリシーベルトの放射線量を浴びてもほとんどの人はがんになりません。ですから、2,000ミリシーベルトを浴びても、冷えに注意すれば問題ないではないかと言いたくなってしまいます。
  これが、「健康の最大の敵は冷えであり、放射能は脇役にすぎない」とする論拠です。

<図の説明>
  下図は、低被ばくのがんリスクを表した図です。原爆で被ばくした人と被ばくしなかった人について、1958年から1994年まで、がんになる比率を表しています。灰色が、被ばく量とがんの相対的な危険性の関係を表し、点線が誤差、直線は、0から2,000ミリシーベルトの範囲で統計処理をした、被ばく量と危険性の直線関係を表しています。

トルーレイキ法

放射能の怖さ(危険性の本質)

  放射能は恐ろしいものですが、多くの人々は、実態以上に恐れる傾向があります。
  その理由の一つに、現実離れした恐怖感を煽(あお)り、また、長年、それを生活の糧にしてきた人々の存在があります。
  一方で、説得力のない安全性を主張する人々がいます。このような人々にも、原子力ビジネスの利権の匂いがします。そのため、この種の主張によって、放射能に関する話が信用されにくい傾向があるように思います。
  しかし、放射能が目に見えないことも恐怖感を助長しています。放射能は、目に見えないから怖いのです。
  同じようなことは、(目に見えない)新型インフルエンザで毎年経験しています。マスコミによる煽(あお)りです。
  その時期には、マスクをつけることをすすめられますので、町にはマスク人間であふれます。
  インフルエンザを防ぐのに、なぜマスクが有効なのか分かりません。インフルエンザを防ぐのであれば、薬やマスクにたよるのではなく、冷えを無くすことです。

  放射能の場合、放射線被ばく量が1,000ミリシーベルトになっても、がんリスクは1.5倍程度です。100ミリシーベルトでは、異論もありますが、がんリスクは、わずか、1.05倍にすぎません。
  これに対して、たばこを吸う男性の肺がんリスクは、吸わない男性に比べ、欧米では10倍以上、日本では、4.4倍(女性で2.8倍)と報告されています。たばこも、本人だけでなく、煙を吸う周りの人により大きなリスクを与えます。
  がんの危険性が小さい放射能を非常に恐れ、危険性が何倍にもなるたばこを平気で吸うというのも不思議な話ですが、タバコは、歴史的に身近な存在ですので、感情的にはどうしても放射能を恐れます。(本当は、放射能の方がはるかに古くから身近な存在でしたが、目に見えませんでした。)
  放射能の怖さを軽視するわけではありませんが(放射能汚染地域で暮らしている人にとって、きわめて深刻な問題であることは承知していますが)、放射能汚染が、健康に悪影響を及ぼす要因について真剣に考える契機になることを期待しています。

  では、放射能が人体に及ぼす影響について考えてみます。
  放射線がDNAを傷つけることで、放射線を恐れる人が多いと思いますが、DNAは、放射能とは無関係に、毎日何十万回も傷ついています。DNAが切断されたり、DNAの二重鎖がはがれたりしています。むしろ、DNAに傷がつくのは当たり前です。問題は、DNAに傷がつくことではなく、DNAの傷を修復できない、もしくは、欠陥DNAを持つ細胞を殺せないことです。この場合に、がんなど、健康被害の可能性が生じます。ここで、悪の芽を確実につみ取る作業を妨げるのが血液循環の停滞(局所的冷え)です。
  放射線が人体に及ぼす影響は、組織細胞を殺したり、傷つけることです。放射線が細胞を殺せなくとも、その細胞中のミトコンドリアやタンパク質、染色体・DNAを傷つけたり、細胞内の水に作用して活性酸素を発生させて害を与えます。従いまして、短期間に大量の放射能を浴びると、大量の組織細胞が死滅し、DNA損傷も多くなります。この被害が、人体の回復能力を上回っていれば、目に見えた健康被害や将来の健康被害を生じます。

放射能が人体に及ぼす影響はやけどに似ている
  放射線が人体に及ぼす影響は、がん(甲状腺ガン、乳ガン、脳腫瘍、白血症など)だけでなく、内分泌系、循環器系、消化器系、皮膚および皮下系の疾患(しっかん)なども予想されます。
  まず、放射線が細胞組織に及ぼす影響について考えます。
  放射線が人体(組織細胞)に当たると、直接、DNAに作用してDNAを損傷させるか、水に作用して活性酸素を発生してDNAを損傷させると考えられています。その結果、がん細胞が発生する可能性が生じます。
  ただ、放射線が細胞核より細胞そのものと相互作用する確率の方がはるかに大きいので、DNAが傷がつく確率より細胞(たんタンパク質やミトコンドリア)が傷つく確率の方がはるかに大きいはずです。従って、ミトコンドリアの不活性によってがん細胞が発生する確率が高いのではないかと考えていますが、まだ、本当のところは分かりません。タンパク質の異常から染色体数の異常が生じ、そこからがん細胞が発生する場合もあるようです。
  いずれにせよ、放射線によって、
  (1)細胞に何の影響もない(ガンマ線の場合、この確率が一番大きい)、
  (2)細胞が傷つく(たんタンパク質やミトコンドリアの異常など)、
  (3)DNAが損傷を受ける(タンパク質の損傷も含む)、
  (4)細胞が死滅する、
ことが考えられます。
  放射線量が少ないと細胞の損傷が分かりにくいのですが、大量に放射線を浴びると、細胞死が確認できます。
  やけども、細胞死や細胞の損傷を起こさせます。昔から、やけどをするぐらい熱いお茶を飲んでいる人は、食道がんや胃がんになりやすいと言われています。つまり、細胞を損傷する程度のやけどは、がんを引き起こす可能性があるということです。従って、やけども、上記の(1)〜(4)の効果があります。
  これらの理由から、放射能と軽度のやけどは似ています。

大量被ばくは、抗ガン剤を投与した状態と似ている
  短期の大量被ばくの場合、一度に大量の放射線を浴びますから、たくさんの組織細胞が破壊されるはずです。
  その意味では、大量被ばくは、抗ガン剤を投与した状態と似ています。症状も似ています。
  抗ガン剤を投与されると、吐き気、髪の毛が抜け落ちる、倦怠感、白血球減少などの副作用があります(言葉で表せないほど苦しいようです)。正常組織が破壊される結果でしょうが、一度に数千ミリシーベルトの放射線を浴びた症状に似ています。
  本来、抗がん剤には、その作用から考えて、発がんの危険性があります。現在のがんを滅ぼすことが目的ですから、将来のがんの危険性を考えているゆとりはないのでしょう。従って、数千ミリシーベルトの放射線を一度に浴びるのと、抗がん剤を投与された状態は非常に似ているように思います。どちらも健康な細胞を破壊し、がんの芽を残すからです。

放射線によって傷ついた遺伝子は、子孫に伝えられていくか

  放射能の怖さを煽(あお)るために、「放射線によって傷ついた遺伝子は、永久に子孫に伝えられていく」というような宣伝をする方がいらっしゃいますが、残念ながら、この主張には同意できません。
  まず、人間の細胞には、毎日数十万回程度のDNA損傷があります。その損傷を、酵素が修復しています。損傷がひどすぎて修復できない場合には、その細胞をアポトーシス(細胞死)させます。
  従って、「がんの発生機構1」のところで説明しましたが、傷ついた遺伝子が生き残るには、DNA修復遺伝子が異常になる必要があります。そうすると、傷ついた遺伝子をもつ細胞は、細胞分裂をして生き残ります。
  しかし、DNA修復酵素が発現しないDNAはどんどん傷が増えていきますので、やがてがん細胞になり、がん細胞は、体内では異物と見なされますので、免疫系によって攻撃されて死滅します。
  また、運良く生き残ったがん細胞が増殖してがんになります。
  要するに、がんは傷ついた遺伝子を持つ細胞が生き残れないようにする仕掛けともいえます。
  さらに、遺伝子を子孫に伝えるのは生殖細胞ですが、受精には、不都合な受精卵の成長を防ぐ不妊、流産などがあります。
  一応、広島・長崎の原爆による被爆例がありますので、その結果では、放射線による遺伝病への影響は見いだされていません。
  ただ、特異な遺伝子配列を持つ生殖細胞から子孫が生まれることはあります。その頻度が、放射能によって増えるわけではないというだけです。
  本来、遺伝子の傷が決して次世代に伝わらないということはあり得ません。人類は、環境の違う所で、それぞれ進化してきました。遺伝病の人々は、ご先祖の代で特異な遺伝子配列が生じ、それが伝わってきたわけです。
  ただ、大量被ばくでない限り、がんになる割合が放射能によって大きくならないわけですから、遺伝子の配列異常が放射能によって特別に生じると考えることには無理があります。
  具体例を挙げますと、人類には、旧石器時代の200万年前から新人類誕生の20万年までの歴史があります(人類の歴史の年代には諸説があります)。新人類誕生以降だけを考えても、少なくとも1万世代以上続いているでしょう(人類は、つい最近まで、10代で子供を産み、育ててきました)。その間に浴びた自然放射線量は、すさまじいものになります。自然放射線量は、毎年2ミリシーベルトですから、人類の1世代だけでも、20年間で40ミリシーベルトになります。1万世代以上続いてきたのですから、その間に浴びた放射線量は、40万ミリシーベルト以上です。従って、放射線によって傷ついた遺伝子が、子孫に伝えられて問題が起きるのであれば、遥か昔に起きているはずです。また、人生80年以上の現代では、人は、一生の間に、自然放射線量だけで160ミリシーベルト以上の放射能を浴びていることを認識すべきです。ただ、自然な感情として、子孫への影響を懸念することは、理解できます。
  特に、自然放射能(1年で2ミリシーベルト)より高いレベルでの放射能であれば、それに対して懸念を持つことはよく分かります。当然のことです。しかし、レントゲン撮影(5ミリシーベルト以下)やCTスキャン(最大50ミリシーベルト)で浴びる放射能を良しとするのであれば、福島原発の事故による放射能は、原発周辺に近づかない限り、問題ないことになってしまいます。
  少なくとも、自然放射能より低いレベルの放射能を恐れるより、CTスキャンで浴びる放射能を恐れ、問題にする方が、合理的な態度だろうと思います。


*1)Donald A. Pierce1 and Dale L. Preston, Radiation-Related Cancer Risks at Low Doses among Atomic Bomb Survivors, Radiation ResearchR 154, 178-186 (2000).
トルーレイキ法
健康(回復)法