身体の左右差

 

身体の左右差

2011年10月21日
2011年10月23日追加

左動脈、右静脈

  人間の身体は左右対称ではありません。左に心臓(ほんの少し左寄り)、脾臓(ひぞう)、胃(ほんの少し左寄り)、右に肝臓、胆嚢(たんのう)などがあります。肺や腎臓は左右にありますが、左右対称ではありません。したがって、身体が左右対称と言うことはあり得ず、顔も左右で異なります(異なってきます)。脳も右脳と左脳には違いがあります。
  身体の左右の違いを際だたせるものに血管があります。左右で血管の張り巡らし方が少し異なっていますが、最も大きな違いは、背骨の左側に大動脈があり、右側に大静脈があることです。血液(体液)の流れが生命の源であることを考えますと、この違いは本質的な意味を持っています。
  すなわち、身体の左半分は動脈系、右半分は静脈系であるということです。


  首の筋肉が硬くなってくると、血管が圧迫されますので血液の流れが悪くなります。その結果、左が硬くなると、脳に行く血行が悪くなり、右が硬くなると脳から下りてくる血行が悪くなります。このことは、首の左右両方に動脈と静脈が流れているにもかかわらず、左が阻害されると動脈(上に行く血行)、右が阻害されると静脈(下に下りる血行)が悪くなることを意味します。
  このため、左側が阻害されると、軽い場合は脳に行く血流が悪くなるので、もの覚えが悪くなります。さらに血流が悪くなると心臓に負担がかかりますので、心筋梗塞などの心臓の病を患う危険性が高くなります。
  右側が阻害されると、軽い場合は脳から下りてくる血流が悪くなるので、もの忘れが酷くなります。さらに血流が悪くなると脳内の血圧が高くなりますので、脳梗塞や脳出血などの脳の病を患う危険性が高くなります。
  このような危険性を避けるには、姿勢を良くし、首が凝らないようにすることです。猫背で首を前に突き出している姿勢の人は、大変危ないと言わざるをえません。姿勢の良い方でも、パソコンをよく使う人は、知らず知らずに首を前に突き出しています。ご注意下さい。
  この突然死に至る恐ろしい病を見分け、治す簡単な方法がありますが、それは他の項で説明します。


  股関節が硬くなってくると、血液の流れが悪くなります。その結果、左が硬くなると、脚に行く血行が悪くなり、右が硬くなると脚から上がってくる血行が悪くなります。このことは、脚の左右両方に動脈と静脈が流れているにもかかわらず、左が阻害されると動脈の流れ(下に行く血行)、右が阻害されると静脈の流れ(上に上がる血行)が悪くなることを意味します。
  このため、左側が悪くなると高血圧右側が悪くなると低血圧になります。要するに、左の場合は脚の動脈の流れが悪くなりますので、血管が狭まる場合と同じく高血圧に、右の場合は静脈の流れが悪くなり、心臓に戻る血液が少なくなりますから低血圧になります。
  このようなことを避けるには、まず骨盤の弾力を保つことです。骨盤調整をお勧めします。とりあえず、そうして下さい。

人間は右利きが自然

  身体の右側が静脈系であるということは、人間は身体の右側を良く動かす(必要がある)と言うことになります。静脈は、筋肉を動かさないと流れないからです(ある程度は動脈からの圧力で流れます)。また、静脈は右の方が流れやすくなっています。例えば、手術後に生じる血栓は、左足の方が圧倒的に多くなります。このことは左足の静脈は右脚の静脈より流れが悪いことを意味します。つまり、静脈は右が主です。従って、筋肉は右の方が良く動くことになります。
  このことは、必然的に、人間は右利きでなければならないという結論を引き出してくれます。右利きならば、左より右をよく使うからです。
  逆に言えば、左利きは、血液循環の視点から見ますと、不健康な身体と言うことになります。もちろん、左利きの方でも、右を良く動かせば問題ないだろうと思いますが、一般に、右利きの人に比べて不利なことは否めません。
  いずれにしましても、一部の人々が主張する「右利きは、社会システムが人工的に作り出した不自然な存在」ではないということです。むしろ、左利きの方が不自然になります。

左胃、右肝臓

  飽食の時代と言われて久しいですが、食べ過ぎは胃や肝臓に負担をかけます。
  基本的に、量の食べ過ぎは胃に負担をかけ、質の食べ過ぎは肝臓に負担をかけます。
  量の食べ過ぎは実感がありますが、質の食べ過ぎにはそれが無く、逆に危険性が高いと言えます。
  質が問題になる食べ物類として、
   1.甘いもの
   2.アルコール
   3.油もの(脂肪類)
   4.薬・化学調味料・食品添加物(化学合成物質)
があります。

  量の問題ではありますが、甘いものはアルコールよりも肝臓を疲れさせます。多くの方はこのことに気づいていませんので、一番目にあげました。砂糖の塊であるチョコレートなどは身体にとって最悪の食べ物と言えるでしょう。チョコレートはポリフェノールを含むので身体によい等という意見は論外です。これは菓子メーカー一般に問題があることを示しています。
  米国のお菓子・ケーキ類は異常に甘く、また量が多すぎます。チョコレ−ト等も米国の味を真似て製造したのでしょう。その甘さは異常と言わざるをえません。健康に対する配慮が見事に欠落しています。この甘さに慣れてしまわないことが肝要で、ぜんざいや饅頭なども食べ過ぎに注意する必要があります。

  アルコールに関しては説明不要でしょう。日本酒で1日せいぜい一、二合に抑えるべきです。油ものが肝臓を疲れさせることは、恐らくご理解されていると思います。日本人の場合、油ものを取りすぎる人は余り多くないように思います。

  意外と理解されていないのが、薬・化学調味料・食品添加物です。これらは少量でも肝臓を大変疲れさせます。自然のもの・日常のものではありませんので、肝臓にとっては未知の物質であり、分解に苦労するために疲れます。市販されている食品やお弁当などには多数の食品添加物が含まれています。また、最近は、医者が患者に薬を大量に飲ませる習慣が無くなりましたが、薬も肝臓を疲れさせる要因の一つです。*1)
  薬は主作用が第1であり、肝臓で分解されるかどうかは二の次になります(全く分解されない物質は毒ですから、薬として採用されることはありません)。ですから、胃に対する作用も二の次になりますので、胃が荒れる・疲れる薬は少なくありません。そのため、同時に胃薬を飲まされることもあります。しかし、肝臓は胃と違って沈黙の臓器ですから、余り配慮されていないように思います。配慮できないといった方がよいでしょう。肝臓にどれだけ負担がかかろうとも、分解できるかどうかしかチェックできないからです。
  より正確には、薬が長い間血中に存在することが重要ですので、簡単に分解されては役に立ちません。つまり、薬が効果的であるためには、肝臓での負担が大きくなければならないのです。従って、薬は肝臓を痛めます。

  さて、量の食べ過ぎは胃の問題になりますので、その兆候は身体の左側に出てきます。また、質の食べ過ぎは肝臓の疲労ですので身体の右側に反映されます。
  具体的には、親指と人差し指の間の股の部分や脇の下(水かきと呼ばれる部分)などを見れば分かります。
  左側(胃)が分厚ければ量の食べ過ぎ、右側(肝臓)が分厚ければ質の食べ過ぎです。
  両方分厚ければ、もちろん、量と質の食べ過ぎになります。

二宮整体

  身体の左右差に着目して、瞠目すべき成果を上げておられます。
  基本
   左足は軸脚、右脚は利き脚(均整法でも同じ考え方に立脚)
   右の骨盤は副交感神経と関係があり、副交感神経が不調になると下がる。
   左の骨盤は交感神経と関係があり、交感神経が不調になると開く。
   健康な身体は、右の骨盤が開いて上がり、左の骨盤が閉まっている
   下の写真(a)が、健康な状態の足で、右脚が上がり(短くなり)、右脚が寝て、左足が立っています。
   これが、右の骨盤が開いて上がり、左の骨盤が閉まっている状態に対応しています。
   写真(b)は最悪の足で、右脚が下がり(長くなり)、右脚が立って、左足が寝ています。
   要するに、右骨盤が閉じて下がり、左骨盤が開いています。
   左の開きは一時的なものが多いのですが、右の骨盤の下がり(特に閉じている場合)は、好ましくありません。
   この状態を長く続けていると、ガンなどの病魔に襲われる危険性があります。
   今日明日の問題ではありませんが、年配の方は何十年もこのような状態を続けてきた可能性があります。
   このような状態の方は、右腰の弾力をつける骨盤調整を根気よくしてください。

骨盤の状態

左足は軸脚、右脚は利き脚

川本信正氏(元読売新聞スポーツ記者、五輪の名付け親)読売新聞夕刊 (1995年2月10日)
  「足は左と右で機能が異なる。左足は体を支える役目を持ち、右足はドライブをかけて推進する働きをする。これは、右利き、左利きに関係ない。トラックのカーブを曲がるとき、左足で体を支えながら、右足で加速して走るので、左回りのほうが理にかなっている。」
  ちなみに、右利きの陸上の選手は四百メートルを60秒弱で走りますが、右回りの場合、左回りに比べて、約2秒遅くなります。

左利きは短命?

レイキ

  米国のスタンレー・コレン氏は、年齢が上がるほど、左利きの人の割合が少なくなることに注目し、調査をしました。*2)
  右のグラフは、米国及びカナダの5,147人の調査結果です。年齢が上がるほど、左利きの割合が顕著に減少しています。このような傾向はヨーロッパでも同じです。
  そこで、右利きと左利きの人の寿命を調べるためにカルフォルニア州の2,875人の死亡診断書を基に、その家族に対するアンケート調査を行いました。
  回答が得られた987人に対する結果は下の表のようになります。

平均寿命(歳)  女性  男性
平 均   77.4   71.3
右利き   77.7   72.3
左利き   72.9   62.2
 差    4.8   10.1

  驚くべきことに、左利きの人は右利きの人に比べて、女性で約5歳、男性で約10歳早死にしています。
  このことは、左利きの人が、身体の本質的な左右差である、動脈系と静脈系、左が軸側、右が利き側であることに逆らった動きをしていた結果であることを暗示しています。
  男性の方が女性よりも大きな差があるのは、一般に男性の方が肉体面の活動が活発であるため、男性の方が身体の左半分をよく使ったからではないかと推察しています。
  血液循環の視点からもう少し具体的に説明します。
  まず、左利きの人の方が(静脈系の血流を活発にする)右筋肉系の動きの少さから早死にすることが説明できます。
  次に、左利きの方は、左をよく使い、左の血流が活発になりますが、右の静脈の停滞で流れが抑制されるために血圧が上がり、心臓の負担が増えるはずです。これが、女性より筋肉活動の激しい男性において、左利きの方と右利きの方の平均寿命の差が女性より大幅に大きくなる理由であろうと考えています。


*1) これまで大量の薬を投与することによって被害を受けられた方は数え切れないほどいます。
  一例を挙げますと、90年代に30代前半の女性が、軽い不眠と頭痛で心療内科に行き、睡眠障害と診断されて、一般的な睡眠導入剤、鎮痛剤と抗不安薬を処方されました。しかし、4か月後に1日に服用する薬は10種類18錠にまで増え、1年5か月で薬は1日12種24錠に、さらに処方薬は1日13種類40錠になりましたが、ある朝、この方は目覚めることなく亡くなっていました。軽い不眠で、医者に通ったためにこのような不幸な結果になってしまいました。
  医者は自分自身では余り薬を飲みませんが、薬の害を十分理解しているとは思えません。薬の処方はすべてマニュアルに基づきますが、医者の薬に関する知識は、基本的に製薬会社の受け売りになります。彼らが医者に害のある副作用について十分説明しているとは思えません(十分な検証も行われていないと思います)。そんなことをすれば売れなくなるからです。いずれにせよ、1日40錠の薬を与える方も飲む方も常識が桁外れな気がしますが、以前はこのようなことが当たり前だったのでしょうか。
  話が変わりますが、中国の駅弁は賞味期限が半年以上あるとの記事を読みました。炊いたご飯や肉を半年以上も持たせるのにどれだけの化学薬品を混ぜる必要があるのか考えただけでも頭が痛くなります。その日に作られた弁当しか食べない我々には、何ヶ月も前に(一年以上前の可能性もあります)作られた弁当を平気で食べる中国人は大変たくましく見えます。しかし、これは自然界でのたくましさではありません。不自然すぎます。

*2) 左利きは危険がいっぱい The Left-Handler Syndrome
    スタンレー・コレンStanley Coren 著 石田鈴子訳 文芸春秋

トルーレイキ法
健康(回復)法