骨盤の弾力回復法

 

骨盤の弾力回復法

2011年10月21日
2011年10月23日追記

骨盤の開閉

  昨今、痩せることを目的とした骨盤を締める方法論がマスメディアを賑わせています。確かに太りすぎは骨盤の開きと関係がありますので、骨盤を締めることは、痩せる目的にはそれなりに有効です。しかし、骨盤を締め(過ぎ)る弊害を十分理解しておく必要があります。
  骨盤にとって重要なことは、弾力があることです。弾力があれば、骨盤が開きすぎていれば締まりますし、締まりすぎていれば開きます。従って、骨盤を締めても必要に応じて開く弾力があれば問題ありませんが、そのような弾力のない骨盤を締めますと、締まったままになり、開くべき時に開きません。その場合、より一層、血液循環の停滞(冷え)を招く恐れがあります。また、無理に骨盤を締めることによって、骨盤の弾力を失う可能性があります。この場合も、当然、血液循環の停滞(冷え)を招きます。
  骨盤を締める方法は色々ありますが、以上の理由から、ここでは、骨盤に弾力をつける無害な方法をご紹介します。無難といってもとても効果的な方法です。こんなことで骨盤が閉まったり上がったりするのかと思われる方が少なくないだろうと思いますが、骨盤を締めるための各種骨盤体操などとは比較にならないくらい強力です。
  各種の骨盤体操(といいましても、私自身は2種類しか試していません)は、身体を動かす作業を毎日根気よく行う必要があります。もっと効果的に締める方法でしたら、幾つかご提案もできます。しかし、体操もそうですが、締まりすぎる危険性があります。特に、マスメディアで宣伝されている多くの方法では左右を締めますが、右の締めは基本的に不必要です

骨盤弾力の弱い側を確認

  最初に骨盤に十分な弾力があるかどうかを確認します。
  両肩の高さを比べます。低い側の骨盤の弾力が低下している可能性があります。
  あるいは、畳(床)の上で両足をそろえ、左足が天井の方向ではなく畳の方に寝ていれば、左の骨盤が開いています(左の骨盤に弾力が欠けています)。右足は畳の方を向いていてもかまいません(右足は畳の方を向いている方が健全です)。
  左右のくるぶしの位置を比べたとき、右脚のくるぶしの方が足の方(身体から遠い方)にあるか、右足が天井の方を向いていれば、右腰の弾力が欠けています。
  この方法で、左の骨盤を調整するか右の骨盤を調整するか判断します。
  ただ、この判定法はあまり信頼できませんので、一応の目安と思って下さい。左右の骨盤の歪みを正確に見るには、股関節の上にある上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)の位置を調べますが、少し慣れが必要ですので、ここでは説明を省略します。

左骨盤の弾力回復法(左骨盤締め)

左の骨盤調整

  一般に、左の骨盤に弾力があれば、閉じて下がっています。従って、開きすぎで問題になるのは左の骨盤になります。
  右の写真のように、左脚の骨の内側の際を両手の親指の先で押さえながら、(親指で押さえられている処を意識しつつ)静かに腹式呼吸をして下さい。そして、親指を骨の際のみぞに沿って、膝からくるぶしの方に移動していきます。このとき、骨の際がツルツルしていれば問題ありませんが、何となくモコモコ・ボコボコした感じがあれば、そこで親指の動きを止めで静かに腹式呼吸をして下さい。(親指の先を突き立てるようにして、ツルツルした処はさっと通り過ぎ、モコモコ・ボコボコの処・みぞのない処で時間をかけて下さい。)大体、3分から5分位行えば十分です。右の写真では座って行っていますが、寝る前に布団の中で寝た姿勢で行っていただいても結構です。ただ、この調整は、どちらかと言えば寝る前より、目を覚ましたときに行うことをお勧めします。

右骨盤の弾力回復法(右骨盤上げ)

レイキ

  一般に、右の骨盤に弾力があれば、開いて上がっています。従って、右が閉じていたり、下がっていれば(右脚が長く見えます)右の骨盤に弾力がありません。その場合、右骨盤の調整を行ってください。
  方法は、右の写真のように、右くるぶしの際を右手の指で軽くつまむように押さえながら、(右くるぶしを意識しつつ)静かに腹式呼吸をして下さい。大体、5分前後行えば十分です。指の腹をくるぶしに当てるよりも、指先をくるぶしの中心に向けて突き立てるようにつまむ方が効果的です。右の写真では寝て行っていますが、座って行っていただいても結構です。また、脚を立てていますが、脚を右側に寝かせて行う方が効果があります。この調整はいつ行っていただいても結構ですが、夜、寝る前に行うことをお勧めします。

その他

  これらの調整法は骨盤に弾力をつけることが目的ですから、何回行っても(毎日行っても)問題ありません。
  左骨盤の弾力回復法を行えば、左の骨盤が開いていれば締まりますし、締まりすぎていれば開きます。
  右骨盤の弾力回復法を行えば、右の骨盤が下がっていれば(締まっていれば)、上がります(開きます)。
  両方同時に行っても結構ですが、少し効果が弱まります。両方行うのであれば、夜に右骨盤の弾力回復法を行い、朝に左骨盤の弾力回復法を行うことをお勧めします。
  左骨盤の弾力回復法は、風邪の時や風邪・インフルエンザの予防にも有効ですので、この調整と足湯を行えば、風邪はもちろん、インフルエンザも怖くはありません。大事なことは薬を飲まないことです。今年は、タミフルを大量に用意するようですが、情けないとしか言えません。

トルーレイキ法
健康(回復)法