場の医学と野口療法

  

病気の原因

1.病気は血流障害(血の滞り)による炎症の結果

 私たちは、ケガや病原体の感染で組織が傷つくことがあります。このとき、傷害の原因を排除して細胞や病原体などの破片や死骸を取り除く作業が速やかに行われますが、この作業過程が炎症です。つまり、炎症は体内の消毒と清掃です
 ただ、炎症は、自己組織の損傷や痛みを激しくさせる過剰反応をすることがあります。そのため、炎症は短期に終わらせること(急性炎症)が重要で、炎症を長引かせると(慢性炎症)、様々な障害を招くことになります。

<注> 炎症とは

 炎症は、体内に侵入した病原体や毒素を取込んで、それらを抹殺(まっさつ)分解する体の防衛反応です。
 炎症は熱を出すので、患部を焼き尽くす(掃除する)イメージがあります。また、炎症を起こさせる主な要因は、血の滞り、病原体や体細胞の破片などの生物的刺激、やけど・切り傷・打撲などの物理的刺激、毒物・薬剤などの化学的刺激、苛立ちなどの精神的刺激などです。
 つまり、炎症はストレスによって起こります
 炎症で血の滞りが改善されないと、細胞の壊死(えし)が続き、慢性炎症になります。慢性炎症は穏やかな炎症ですが、慢性炎症が長引くと深刻な病に移行する危険性が高くなります。
 例えば、長い年月の慢性炎症は、がん、動脈硬化、高血圧症などの生活習慣病を誘発します。また慢性炎症は老化を促進します。
 なお、臨床的には1週間以上続く炎症が慢性炎症ですが、実際上、数ヶ月以上続く炎症が問題なのです。
 私たちは体に強い違和感があると体の異変に気づきますが、その時点で重病、あるいは手遅れであることが少なくありません。これが病気が深刻化する原因です。

2.ストレスと炎症の関係

 炎症は血流が阻害される場所で起きますが、血流阻害の主な原因はストレスによって細動脈や毛細血管が細くなることです。
 毛細血管には多数の穴があり、ここから白血球(免疫細胞)が血管外に出ていきます。毛細血管が狭まると穴も小さくなり、毛細血管から出ていく白血球が減少するので、その領域の免疫力が下がります(下図参照)。従って、炎症が発生しやすくなります。
 また、毛細血管が細くなると赤血球が通れないので、酸素不足で細胞が壊死します。その掃除のため炎症が起こります。

慢性炎症

3.病気は(慢性)ストレスの結果

 病気が血流障害によって起こり、血流障害はストレスによって生じるのであれば、当然、病気はストレスによって生じることになります。
 これまで、病気の原因として、食べ過ぎ、冷え、(慢性)疲労、ストレスが病気の主な原因と言われてきましたが、私自身が多くの人を見てきた経験から、重い病気は圧倒的に精神的ストレスが原因であることが分かりました。
 私の場合、健康指導(治療に相当します)を行う際に、非常に強いストレスを持っておられる方は、そばに座られただけで、ある程度感じます。また、体の幾つかの部分を触ると、ストレスの種類や強さがおおよそですが分かります。従って、ストレスが病気の原因であることに気付きました。というよりも、気付かざるを得なかったのです。

 一般に、ストレス自体は体に有益です。ただ、夜も眠れない強烈なストレスや、眠りの質を下げる慢性的なストレスは、大病の原因になります。
 なお、食べ過ぎ、冷え、慢性疲労もストレスの一種です。

        慢性ストレス or 強烈なストレス
                  
              血流障害発生
                  ↓長期化
               炎症発生
                  ↓長期化
              慢性炎症発生
                  ↓長期化
           内臓病・生活習慣病など

トルーレイキ療法