場の医学

 

基本の操法&療法 - 腹式呼吸2

 

2018年02月25日

腹式呼吸は心を落ち着かせる

 呼吸法を書いてから間が空きすぎましたので、精神面に重点をおいて説明します。
 腹式呼吸は横隔膜(おうかくまく)を上下させて行う呼吸なので、前項で説明しましたが、腹式呼吸をすると横隔膜の上下運動で内臓の働きが活発になります。
 胸式呼吸でも横隔膜は上下しますが、腹式呼吸のように内蔵に与える影響は大きくありません。
 もう一度、腹式呼吸の長所をまとめておきます。

腹式呼吸は内蔵を活性化させる(内臓トレーニング)

 腹式呼吸は、横隔膜の上下で内臓を刺激するので、内臓のトレーニングになります。そのため、
  1.血行・新陳代謝が良くなる
  2.消化、吸収および排泄を促進させる。
  3.ダイエット効果がある。
  4.内臓脂肪を減少させる(高血圧・動脈硬化・糖尿病などの予防)。
  5.胃下垂などの内臓低下を防ぎ、内臓の機能低下を防ぐ
  6.自律神経を整える
 などの効果があります。

腹式呼吸は心を沈静化する(脳トレーニング)

 腹式呼吸は内臓の運動、つまり内臓の活性化を伴います。
 しかし、内臓が活性化すると、自動的に副交感神経優位になります。
 従って、腹式呼吸は、心を落ち着かせ、集中力や実行力を向上させます。
 つまり、腹式呼吸をすれば、ストレスに強くなり内臓の血流が良くなります
  1.心の持久力や忍耐力をつける。
  2.自分と周りが調和している感覚、包容力が生じる
  3.心と体を一体として整える
  4.集中力や創造力が増す
  5.胆力がつき、決断力や実行力が増す
  6.要するに、腹式呼吸は、脳力を高め、酸化ストレスを抑制する。
  7.従って、腹式呼吸は老化を遅らせる
  8.もちろん、精神的ストレスにも強くなります
 などの効果があります。
 つまり、腹式呼吸は(胸式呼吸より)酸化(老化)を抑制します。
 上記の効果は、1日10分から30分位の瞑想を行うと、より顕著になります。

呼吸は延髄支配

野口整体

 自律神経は内臓などの活動を調整し、消化吸収、血液循環、代謝などの機能を調整します。
 呼吸活動では、横隔膜と肋骨筋が主要な役割を果たしています。
 しかし、横隔膜は、視床下部ではなく、延髄(えんずい)で制御されています。
 つまり、呼吸は延髄で制御されており、呼吸の調節はその上の橋で行っています(右図参照)。
 しかし、大脳は、強制的に呼吸の調節に関与できます。
 従って、呼吸は、通常、無意識に支配されていますが、意識が関与して支配できます。
 また、横隔膜の上下は、内臓を活性化するので、副交感神経を活性化します。
 つまり、呼吸は、視床下部支配の自律神経に関与することが可能です。
 結局、腹式呼吸は副交感神経優位の状態に導き、緊張状態を抑制します。

腹式呼吸(横隔膜呼吸)の仕方

腹式呼吸

 腹式呼吸は横隔膜を下げて肺を膨らませる呼吸ですから、そのまま自然に行うことが理想です。
 しかし、腹式呼吸に慣れない間は、へそ下3cm付近(丹田)に意識をおいて行ってください(右図参照)。
 逆に、胸に意識が行くとみぞおちが硬くなり、内臓に悪影響を与えます。
 息は鼻から吸い、鼻から吐きます。そして、吐く息を長くします。
 静かに(横隔膜を上下しながら)呼吸してください。
 腹式呼吸が自然にできるようになると呼吸回数が減少します。(1分間の呼吸数は2回から8回程)

 なお、本項は、トルーレイキ(療)法研究会の「レイキ法雑感 - 腹式呼吸(2)」と同じ内容になります。

トルーレイキ療法